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独立FPの独白ブログ

この世界を少しでも美しい姿で後世に引き継ぎたい!

部活動は控えなさい!?

都立で文武両道は無理? 進学高、部活制限広がる
東京都立高で文武両道はもはや夢? ・・東大など難関大学を目指す都立進学校で生徒の部活動を制限させる動きが広がっている。各校は、部活動の時間を補習に充てるなどの「改善計画」を13日の都教委に提出。中にはサッカーの全国大会に出場した「都立の星」も含まれ、文武両道の実現には、よほどの努力が必要となりそうだ。(1月14日東京新聞

我が家から南へ3分ほど歩くと都立国立高校があります。都立高校偏差値ランキングでは最高位に位置している所謂都立トップ高のひとつですが、この高校は以前から「文武両道高」が売りであるという印象があります。
もう30年も昔のことですが、野球部が夏の甲子園大会へ出場したことは一定年齢以上の都民の記憶に残っていることでしょう。その時のバッテリーが共に東大に進学して野球部に入ったことなども覚えているほど、都立高の甲子園進出は大事件でした。


高校野球や正月の全国高校サッカーなどに県立、府立、都立などの公立高校が登場すると、それだけでつい応援したくなる感覚は少なからぬ人の共通感覚ではないかと思います。私立高校では各スポーツの有力選手を集めて「武」の力を強化することが普通に行われているので、そうではない公立のスポーツについては日本人得意の「判官贔屓(?)」の現れでもあるのでしょう。


ところで先日母校のOBの飲み会があった際に「最近母校の受験者が激減している」ということが話題になりました。多くの同窓生が語るように我が母校の良いところは「多様性や自由な気風が重視されること」だと思うので、志望者が減っている原因はそうした校風が薄れていることかしらと想像しました。
ところが、学習塾を経営する同級生に聞いてみると、どうやら話が違います。


我が母校の校風は多分それほど変わっていないのだが、受験先を選定する親たちの求めるものが変わってきているのだというのです。自由闊達な校風だとか多様な価値観を育む環境だとかは、それはそれでよろしいが、もっと大学受験高としての効率の高さ、つまり塾に通ったり外部の模擬試験を受けたりして得られるような自受験技量アップという効果を、高校の中でやってくれるところが「良い高校」だという価値観を持つ親が多いというのです。


不景気の影響もあるのでしょうが、できるだけ効率よく良い高校に入り、良い大学に入る、そして良い会社に入る、或いは公務員になることが幸せな人生の第一条件である。ということなのでしょうか。


日本の高度経済成長時代がとっくに終わり、グローバル化する世界に飲み込まれ、複雑化し、変動性や不確実性が増し続ける世界の中で、若者たちはこれから生きてゆかねばなりません。
そんな世界で少しでも善き人生を生きるための智恵や気力や体力が、部活の時間を机上での勉強時間に振り向けることで得られるということは、実際にはほとんどあり得ないのではないかと私は思うのですが。

日本人の幸せとは一体何なのだろうか?・・・と思ってしまうニュースでした。