独立FPの独白ブログ

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民主党への感謝状(3)

記者クラブの存在とその意味を知ったこと。これは私にとってとても大きなことでした。


政官財の癒着構造のことはずいぶん前から、ノンポリの私でもさすがにある程度は知っていたことです。しかしそうした権力の癒着構造にメスを入れ、閉鎖的な密室談合政治の実態を白日のもとにさらす役割を担うはずのジャーナリズムの世界が、実はその構造の中に取り込まれていることは知りませんでした。マスコミはただ単に祭り好きで表層的な報道しかしない、という程度に考えていましたが、しかし・・・。


政治や行政の場で、特定のグループとか階層とか集団への利益誘導が行われることを阻止するためには、民主主義社会の主人である(はずの)市民の監視が必要で、そのための情報をもたらすのがマスコミなどのジャーナリズムのはずでした。
ところがそのマスコミはもうずいぶん昔から「政・官・財・報」の既得権益集団の一翼を担っていたのでした。


世界的にも珍しいらしい報道の談合組織であるという「記者クラブ」という仕組みについて、これこそ日本が民主社会ではないことの明確な証しであると、フリージャーナリストたちが糾弾し続けていたこと、私は初めて知りました。だって、そのことは報道されないのですから。


「開かれた政治」「情報公開」「議論、プロセスの公開」を大きなスローガンに掲げていた民主党が政権についたからには、そうした展開を期待し、民主的な開かれた政治への希望を感じた支持者も多いことでしょう。
実際に政権交代後には一部の閣僚が記者会見をオープン化したりしてその動きが見られましたが、菅政権となって以降は、オープンのオの字も消えてなくなったようです。


記者クラブメディアの反ジャーナリズム的姿勢を追及し闘い続けているフリージャーナリストの上杉隆氏は、最近のコラムで
【「記者会見オープン化」に冬、到来――菅政権の情報公開は鳩山政権より大幅に後退】
と嘆いています。(最新の上杉氏のコラムはこちら)http://diamond.jp/articles/-/10386


記者クラブメディア」「上杉隆」「フリージャーナリスト」「オープン記者会見」これらの存在を、一般市民に教えてくれたこと、民主党さんの大きな功績のひとつでしょう。
仙石さんやら菅さんやらがどうあがこうとも、もうオープン化への流れ自体には歯止めはかからないでしょう。復活を目論む自民党が、「情報のオープン化」を旗印にでもし始めれば、面白いと思うのですが、無理ですかね。