独立FPの独白ブログ

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民主党への感謝状(2)

日本がアメリカの属国であることを再認識させてくれました。
マスコミの論調によれば、沖縄の米軍普天間基地移設問題(本質的には普天間閉鎖問題のはず)は鳩山前総理が、沖縄を混乱に陥れたばかりでなく、日米関係をギクシャクさせて大いに国益を損ねたということになっています。


日米安保50年の節目であるにも関わらず本質的議論を喚起することなく、いかにも「変人首相の鳩山氏が迷走しただけ」といった印象付けをあえて行うマスコミの態度にはほとほとあきれるばかりです。


普天間問題の一連の動きを見るにつけ、私を含む多くのノンポリ日本人は、歪んだ日米関係のことや、日本人の国防についての思考停止ぶりを実感したはずです。
日本がアメリカの属国でいることについては、実はアメリカが仕組んでいるとかアメリカが常時圧力をかけているということよりも、むしろ日本が勝手にそうしているらしいことを知りました。


「アメリカさんが許すはずがなかろう」と勝手に思い込み、基地の返還や地位協定の見直しや、思いやり予算の削減など言いだすやつがいないという状態を続けているのは日本人自身だったらしい。(スミマセン、当事者の人々を除いてという意味です。もちろん。)


アメリカに尻尾を振り、完全追従を誓う姿勢を示すことで自分の商売をうまく展開する経済勢力がある。そしてそれをバックアップすることで自らの政治生命を維持する政治家がいる。そうした米国対従路線に逆らう政治家や言論人がいれば、事件をでっちあげても排除する。
権力を総動員してその路線を継続し、懸命にその既得権を守り通そうとする「政・官・財・報」。


鳩山さんは、対米対従派の結束力を甘く見たか、または誰かにだまされたのだと思いますが、時すでに遅し。
そういう日本の基本的構造が鳩山前首相の失脚劇でよく見えてきた。やはりこれも政権交代の大きな果実と私は思っております。
よって、ここに感謝を表明します。