独立FPの独白ブログ

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俺たちもう限界かも知れない…

政権交代に期待して来たんだが、俺はもう限界かも知れない

つい数か月前までは、週刊誌の下品な政権批判記事の見出しを見るにつけ百害あって一利なしと感じていた私ですが、最近はそう思わなくなっています。今の民主党政権というのは本当に下品な批判もふさわしいひどい状況なのかも知れない。


民主党は政権初心者の集まりなんだから、国民もあまりイライラせずに、足を引っ張るのをやめるべきだ。そもそも旧政権が数十年かけて堆積させてしまったヘドロの処理から始めなければならない、そんな民主党に性急な結果の期待は酷だろう。既得権益を死守しようとする官僚組織、マスコミの抵抗こそが一般国民の本当の敵なのだ。


・・・と思って、もう少しもう少しと我慢してきた民主党支持者、あるいは政権交代支持者も、そろそろ限界かもしれませんね。


鳩山さんは理科系のくせに地道な基礎研究(現状認識と組織化と根回し)の積み上げも無く、大発見(理想主義的世界観や日米関係の再構築などの宣言)を先に発表してしまうような「オオカミ少年」状態だった。
菅さんはなんとしても総理になりたいという人生の目標をすでに達成してしまった「燃え尽き症候群」状態だったようだ。
一方、その政権混迷に対して「ホラホラやっぱりできないじゃないか」と吠えたてるだけで、敵失便乗しか念頭に無いゾンビ妄想状態の旧政権のひとたち。
このひとたちは、みんな私たち国民の選んだ代表なのです。


国民の不平不満を外敵の存在によって和らげるというきたない手段は、どこの国でもやっている常套手段ですが、日本にはそれもできない。
正攻法も裏技もない、真っ向勝負の闘魂も無ければ老獪な戦略思考もない、ううむこれは本当に、もう限界かもしれません。


最近、民主党には「党綱領」というものがないと聞いて、驚いてHPを見てみましたが、確かにありませんでした。他のほとんどの政党HPには党綱領が提示されています。
「私たちはこういう日本を目指します」という政党としての宣言がないのです。
なるほど、どうもおかしいと思っていた理由はここにあったのか、と感心した次第です。
実は民主党の綱領は「私たちは何かなんでも政権を取ります」だったなのではないでしょうか? だからもう目的を達成したのだ。よかったね。