独立FPの独白ブログ

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もうひとつの官房機密費疑惑

1年ほど前に日本国民が政権交代に託した期待は、それぞれの社会的地位、経済的な立場によって色々な思いが込められていることでしょう。
しかし、基本的な根源的な思いとしては「どうやらかなり歪んでいるらしい日本という国の政治、経済、行政、外交、安全保障、人権保護などについて、まともな方向に立て直して欲しい!」ということで一致するひとは多いのではないでしょうか。


政権担当初体験の民主党の人たちは「政治主導」をあまりに強調したいがために本来「民」のために共に働く仲間であるべき「官」を敵に回してしまったらしい。不幸なことです。
「官」の体質や清濁併せての彼らの性癖を知り尽くしている超ベテラン政治家は、その長い経験ゆえに自らも攻撃されるネタ満載であるため、孤立しやすい立場にあって常に不安定です。


サッカー日本代表の意外な活躍で知ったように、われわれ日本人の特性はやはり「チーム一丸となる」こと。困ったときにはそれをプラス方向に活用するしかないのです。対立ばかりではまずいのです。


それぞれの既得権益の代表者同士が喧々諤々議論し合っていて、しかし、多くの対立の中から少しづつ妥協点を見出して一つづつ前に進めてゆくように、自民党も民主党も、各政党は対立の先に見据えているはずの「理想の国」のことを忘れずにいて頂きたい。


そうした一種の革命の進行過程を一般庶民にわかりやくす伝えてくれるはずの「マスコミ」も、それ自体が巨大かつ頑迷固陋な既得権益集団と化してしまっている実態に、さすがにその内部からも義憤に燃える戦士が現れ始めたようです。

 日本において、官房機密費問題がこれほどまでに「タブー」であるとは正直、想像の範囲を超えていた。政治側の問題のことを言っているのではない、普通の国ならば当然に、官房機密費の使途をチェックする側のはずのマスコミ、その不作為とごまかしのことを言っているのだ。
 それは、この問題の根深さの象徴であると同時に、優秀だとされた日本の新聞・テレビが、実際は一流でもなんでもなく、三流以下の、さらにその下の最低の「犯罪機関」に成り下がっている証左でもある。
記事のもとねた→官房機密費問題追及に、既存メディア側からも心ある「援軍」が続出!|週刊・上杉隆|ダイヤモンド・オンライン

これは、「マスコミ人と政治評論家が時の政府から官房機密費を受け取っていた」というもうひとつの官房機密費スキャンダルを追求し続けている上杉隆氏の記事の抜粋です。
表現は少々過激に走っていますが、知れば知るほど湧いてくる怒りの結果なのでしょう。


「かなり歪んでしまっているらしい日本という国の統治制度をまともな民主的なものに直してゆく」ためには、ここを曖昧にしないことが非常に重要と思うのです。ひとりでも多くの人に、この事実に気づいて、そして考えて頂きたいものです。