独立FPの独白ブログ

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ぶれてるのは世論のほうだろう!

先月25日に、サッカー日本代表の岡田監督が出発を前に鳩山首相を表敬訪問したというニュースに関して「貧乏神会談」と揶揄するブログ記事があふれました。
内閣支持率は20%を切って新聞各紙は鳩山降ろしのムードを嬉々としてあおりました。マスコミの努力の甲斐あって鳩山首相は本当に降りてしまう。


そしてなんとその後数日で誕生した菅内閣は「非小沢」イメージを背景に何と支持率60%超となった。ナニコレ???
鳩山・小沢の降板は、政府会見などを記者クラブから開放した「反・記者クラブ独占」派の後退でもあります。要注意です。


一方岡田ジャパンは直前の数試合でも相変わらずの得点力不足が目立ち、どうも盛り上がりに欠ける状況でした。しかし、本田のゴールでカメルーン戦を制して雰囲気は一変。オランダ戦も勝利を!とか「4強の夢を引き寄せろ」なんて言い出した。


別に無理やり結びつけているわけでもなく、こうした日本人の態度の劇的豹変ぶりはもはや伝統芸とも言えそうです。祭り好きは良いことだが、毎日お祭りで生きて行けるはずもないし。
そして、実はぶれているのは「世論」なのでもなく、世論という名目で流されるマスコミからの情報であるにすぎない、国民は本当はそのことに気付き始めている、と思いたいですねえ。


アタマが変わっただけで、たった数日で内閣支持率20%が60%になることは確かにひどい話ですが、その状況を自身のマッチポンプ体質を棚に上げて「異常」だと言うマスコミのなんとも浅薄な感じ、もっともっと異常です。危ない異常さです。


サッカーのほうは「オランダ戦は捨ててデンマーク戦の勝利を最優先するべき」という戦略的意見も散見されますし、「日本人よ、どうか冷静になって欲しい」という勝利直後のオシムさんの言葉に重みを感じます。


市民生活や政治の世界で、こうした冷静な適確な視点を提供してくれるプロフェッショナルを見つけなければいけないし、やはり、みんなが色々な意見を《自分の考えとして》交わし合う状況が是非とも必要だと痛感するのです。