独立FPの独白ブログ

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歴史ブームの必携本かも?

詳説日本史研究

詳説日本史研究


近頃また歴史ブームなのだそうで、昨年夏に発売された「もういちど読む山川日本史」がよく売れているそうです。


少し前に読んだ内田樹氏の「日本辺境論」は、日本の文化や日本人の特性を「地理的に辺境に位置する国」であることから説明するというものでした。私には《なあるほど》と合点がゆくところも多く、楽しく読んだのでした。
そして読むほどに、この辺境の国にはいつ頃からどんな具合に外来の文化が伝わり、そしてどのようにそれらが変化し今に至るのかということに興味が湧きました。つまり「日本の歴史」をちゃんと勉強したいという気持ちが強くなったのでした。


高校の日本史の授業はあまり面白くなく、大学受験科目には選ばなかったこともあって私は日本史が苦手です。そこで、日本史を一から学ぶべく昨年から評判になっている「山川日本史」を買おうを思って書店に行ったのです。
しかし、平積みの山川日本史を手に取る前にちょっと気になった受験参考書のコーナーに行ってみて、この本を発見して方針転換しました。


日本論や文化史の類の本を読んでいてよくわからないことがあった時に日本史辞典代わりにもなるのではないかと考えて、「山川日本史」準拠の参考書であるこの本を買ってしまいました。教科書の山川日本史をより詳細にフォローする(読んで字の如し)「詳説・日本史研究(改定版)」です。


人名の索引と件名の索引がともに充実しているし、オールカラーの解説図や文化物の写真などもきれいです。様々な「史実」について諸説があることや反論もあるなどの記述に誠実さも感じて、大変好感が持てる気がします。期末試験とか入学試験など無関係なのですから、慌てることなく、何のプレッシャーもなしに日本史の参考書をゆっくり読むというのもなかなか乙なものであります。


ああ、勉強の本当の楽しさにあのころ気づいていたらなあ…とつくづく思いますが、いまさら仕方ないのです。 私はここ数年一切観ておりませんが、NHKの大河ドラマファンの人なども《一家に一冊》置いておくのは悪くないと思いますよ。
お勧めです。


↓こちらがかなり売れているという教科書の一般向け本です。気軽に通読するのはこっちでしょうね。夏休みシーズンにでも読もうかな・・。

もういちど読む山川日本史

もういちど読む山川日本史