読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

独立FPの独白ブログ

この世界を少しでも美しい姿で後世に引き継ぎたい!

『キャピタリズム〜マネーは踊る』

名刺にファイナンシャル・プランナー(FP)の肩書きを冠し、現にFP相談フィーを頂戴することもある(一応)プロとしては、これを見ずしてどうするのだ・・と前から思っていました。
先日、ひょいと時間が空いたので、日比谷のみゆき座でこの映画を観賞して参りましたが、期待にたがわず面白い映画でした。「面白い」というより「貴重な」というべきかも知れません。


正義の味方を標榜しながらも、真の巨悪に関しては知らぬ振りを決め込み、権力のコバンザメと化して恥じない日本の大マスコミにはもはやほとんど残されていないと思われる「ジャーナリスト根性」をマイケル・ムーア監督は相変わらず見せてくれます。


上位1%の最富裕層が底辺の95%の合計よりも多い富を所有し、独占的に利益を獲得し続ける仕組みが今のアメリカの体制の本質だ。
若き優秀な科学者は、高額な学生ローンを返済するべく「金儲けの手法にお墨付きを与える学問」である金融工学の専門家としてウオール街にこぞって就職する。
市民の生活基盤である住宅をもギャンブルの対象として扱う悪魔のデリバティブ商法の権化たち。
そうした一部の超富裕層と周りにはびこる者たちのために制度を変え、規制を外し、市民の生活を壊し続けてきた政府。


マイケル・ムーアは「私の大好きなあのアメリカはどこに行った!」と叫び、みんなで立ち上がろう!と訴えています。

(今のアメリカの)資本主義は完全に間違っている!
では「共産主義」なのか?
そうではなく、取り戻すべきは「民主主義」だと・・・。


映画の後半で冷遇される労働者が手を組んで立ち上がり、周辺の住民がそれをバックアップするエピソードが紹介されますが、このシーンで私は泣きました。人間はまだ捨てたものじゃあないのかも・・・・。


しかし、低所得者層にも医療機会を与えるべくオバマ大統領が提唱する健康保険制度導入には半分もの国民がNOというのがアメリカ人なのです。
自分のことは自分で(銃を持って)守るのだ、と本気で考えているらしいアメリカ人なのです。
このひとたちのやり方を無批判に真似をして日本人が幸せになれるはずがないのは自明でしょう。


アメリカは世界なのではない。世界標準はアメリカ式ではない。・・と信念をもって訴え続けているこのひとも、しかしアメリカ人なのです。マイケル・ムーア監督、がんばれ!!

公式サイト↓
キャピタリズム(資本主義)を考える。