独立FPの独白ブログ

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突然ですが・・日本国憲法の問題

日本国憲法の問題点

日本国憲法の問題点

 【日本国憲法の問題点】といえば、憲法違反が公然となされていてこれに誰も気付かず論じられてもいないことである。

この書籍のまえがきはこの一文から始っています。
憲法問題と言えば9条(戦争放棄)のことと思われているようだが、実際に最も大きな問題は13条違反である。と続きます。
憲法13条は国民の生命、自由、および幸福を追求する権利を保障するものであり、日本の国はこの点に関して重大なる憲法違反を犯し続けているという小室氏の熱き主張に思わずウウムと唸ってしまい、図書館で借りてきたこの本を私は一気に読んでしまったのでした。


私がひそかに師と仰ぐ宮台真司氏が「わが師」と呼ぶ小室直樹氏については以前から気になってはいましたが、このたびたまたま地元の図書館でみつけて読んでみて大正解でした。
難しいこと大切なことについて深く追及し、その本質をやさしく伝えるには相当の学識、教養、そして熱意を要すると思いますが、この人は一種の天才なのかも知れません。


国家、憲法、主権、民主主義、資本主義、戦争と平和、国際関係、つまり、人間が社会で生きてゆくことに関わるあらゆる「難しいこと」について考え始めるための入門の入門として、お勧めできます。
この本には沢山の議論が込められていますが、ひとつだけ重要なそして根本的な命題をあげておきましょう。
憲法9条と13条が衝突する事態になったらどちらを優先するのか」


ここを考えずに戦後を送ってきてしまった我々ですが、この問題をどう考えればよいのでしょうか?政争のネタになっているらしい米軍基地問題も、この根本的な問いから考え始めるべきことのはずですね。