独立FPの独白ブログ

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機密費は秘密裏に使うのだ!

機密費支出、毎月1億円 官房長官が発表
平野博文官房長官は20日午後の記者会見で、内閣官房機密費(報償費)の支出額が2004年度以降、毎年12億円前後だったと発表した。09年度は10月までで9億7000万円。各年度とも4月は2億円で、他は毎月ほぼ1億円ずつだった。1回あたり支出額はおおむね5000万円。
前回衆院選直後の09年9月1日には2億5000万円と、突出した金額が支出されていたが「麻生前内閣時代のことで使途はわからない。解明する考えはない」としている。
今後の公開については「新年度から(機密費の)あり方について、わかりやすい仕組みをつくりたい」との考えを示した。(20日:日経)


「機密費」というくらいなのだから、その使途が公表されないのは当たり前といえば当たり前です。そもそも世の中の出来事には、特に政治の世界ともなれば、公表しないほうが世のため人のためということや、絶対に公表する訳にはいかないことも結構あるはずです。


我々素人が想像できるのはせいぜい「外交戦略上必要な国家機密に属する活動に要した費用」(分かりやすく下世話に言えばスパイ活動工作資金)とか「社会秩序維持のための国家的戦略に要した費用」(下世話な表現では地下組織や裏社会とパイプ作り資金)くらいです。
「謀略小説の読みすぎだよー」なんて揶揄されそうな想像ですが、そういう世界は多分現実にあると思うのです。


しかしです、上記の記事にあるように「毎月ほぼ1億円づつの支出」だとか「政権交代決定直後に全部引き出された」などということを知ると、「わが国の機密」とは「国益のための機密」とは別の「私たちのための秘密の裏金」でしかなかったのではないかガッカリするばかりです。


ここまで書いてふと本棚のほうに目を向けると、読みかけの講談社学術文庫の書名が目に入ってきたました。「現代倫理学入門」を本気で読もうかなあ・・・。