NHKの世論調査によりますと、鳩山内閣を「支持する」と答えた人は、先月の調査より5ポイント下がって65%だったのに対し、「支持しない」と答えた人は、3ポイント上がって21%でした(9日NHK)
気になって調べたら・・・
読売新聞社が6〜8日に実施した全国世論調査(電話方式)によると、鳩山内閣の支持率は63%で、前回調査の71%から8ポイント下落した。不支持率は27%(前回21%)で6ポイント上昇した(9日読売新聞)
さらに・・・・
今月のJNN世論調査で、鳩山内閣の支持率は70.8%でした。依然高い水準にありますが、前回から10ポイント近い下落です。一方、「支持できない」は8.8ポイント増えて27.3%でした。(9日TBS
この3つの「世論調査結果」をそれぞれ違うと見るのか、傾向が分ると見るのか、色々なことがいえそうです。結局は「見方、捉えかた、考え方」として「情報の使い方」の問題なのだろう、と考えるのが大事な気がします。
(同時期に実施されていないみたいですが、内閣支持率は「産経」ならたぶん10ポイントくらいは低いのでしょうね。)
NHKテレビの場合、この調査は無作為抽出した20歳以上の日人への電話調査であり、回答総数は1105人だそうです。成人人口総数が1億400万人くらいらしいので、回答者は総数の「0.001%」に当たります。こんなに少ない人数の意見が世論(国民の代表的意見)なんでしょうか?? 素朴に疑問です。
ちょっと突っ込んで想像してみれば、ある場所に(国立競技場とか?)10万人を集めて、そのうち一人だけを選んで「内閣を支持しますか?と質問をする。他の9万9999人の意見はどうなんだろうか?? ただし、この質問を1000回行うのだから、結構傾向が表れてくるのだ・・・ということなのでしょうか?
また、前回より5ポイント下がって、とか言うけれど、前回と今回ではまるで別の人達という異なる集合なのに、比べる意味があるのでしょうか??? まったくもって疑問です。
私は大学初年度の「統計学」の講義が非常に苦手(確か評価はぎりぎりの「C」)でしたが、それ以来、統計とか平均値とか標準偏差とか正規分布とか・・・まるで理解できません。そんな私なのですから、多分まことに愚かなことを言っているのでしょうが、わからないものはわからないのです。
ただし、こうした情報を見聞きするたびに、我々の頭の中に「ある種の印象が刷り込まれる」ことは確実ですから、そうした意味で世論調査は一種の武器となりうるような気がします。誰が使う武器なのかをいつも気にしている必要があるでしょう。