独立FPの独白ブログ

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ことの真相

私が10年前にはじめてウェブサイトを作った時に悩んだ挙句につけたサイト名は「保険の真相」でした。(今も一応やっております)
「真相」という言葉には単に「本当のこと」というだけではなく「世間では●●と思われているが、本当は■■が真実なのだ!!」という強い気持ちが込められています。


保険や金融の世界では「真相」が伝わっていないために利用者が誤解している事柄や、それらを販売する側ですら間違った理解のままでいるなどということが大変多く存在しています。真相を知らないがために無駄になってしまったお金がいったいどれほど巨額に上ることか・・・。


歴史的な政権交代がなされて、国の施策、行政のみでなく経済界、民生をふくめて大きく大きく方向転換しつつあります。方向転換、路線変更ということであれば当然ながら、これまでの「メシの種」が消えてしまう人達もたくさん存在するでしょう。
たとえばダム建設計画の全面的見直しによって、2年後3年後まで保証されていた売り上げ予定がすっ飛んでしまう事業者もいるでしょう。


すべての階層の、あらゆる業界の、みんなの利益を守りつつ変革を行うことなど不可能なのであって、だからこそ民主主義という「妥協のルール」に則って政治という仕組みで調整することにしているわけですね。
賛成もあれば反対もあるし、既得権益を失う者もいれば新たに権益を獲得する者もいるのです。


そうした、色々な立場、考え方、信条が散在しているという人間社会の中では「真相」というものについてもそう単純なものではなさそうです。反対派が反対派ばかりを集めて住民代表というように見せかけるとか、本体工事は未着工であるのに、すでにかなり進んでいるように見える映像を提供するとか、あの手この手で世論を動かそうとするのも、その立場のひとたちからすれば当然と言えば当然です。


得する人もいれば損する人もいる、でも、しかし、やはり、場合によっては互いにどこかで譲り合う以外に方法はなく、そうでなければ社会は崩壊するしかありません。
「これが唯一の真実」とは限らない、「いろんな立場の人がいる」「色々な考え方が同時に存在する」「それでもなんとかみんなでうまく生きてゆきしょう」という姿勢こそが人類の生きる道、人間社会の真相ではないでしょうか。
真相ってなんだろうか・・・