独立FPの独白ブログ

この世界を少しでも美しい姿で後世に引き継ぎたい!

敗軍の将、「不平」を語る??

1週間が過ぎました。
多くの自民党議員は世紀の大敗を受けてどうやら放心状態が続いているようですが、特に組織トップ(執行部)の方々の数名が自らの責任を棚に上げて、あからさまに不貞腐れた顔で妄言を吐き散らしている状況は何とも悲しい限りです。
自民党の大敗の原因は『偏向マスコミの悪意とそれに踊らされた国民の愚かな態度にある』というような理屈にすがろうとする態度は、やはり「責任」という言葉からは程遠い感性としか思えません。
(俺が悪いんじゃあないもん! みんなのバカヤロウー!)


政治評論家:森田実氏のブログにある自民党員へのインタビュー記事の一部を引用します。
自民党大物幹部の人達は今回の大敗をどのように捉えているのかとの問いに答えて・・・

自民党政権がなぜ倒れたのか、どうして自民党が負けたのか、わかっていないのではないかと思います。マスコミが悪いとか、国民はマスコミに騙されたとか、まだそんなレベルで考えている人が多いと思います。小泉政権以来、国民に向かっては「自己責任」を説きながら、自分たちは責任を他に転嫁しようとしているのです。「自民党は劣化した」と言われますが、大幹部を含めて本当に劣化してしまっているのです。安倍さん以後、オールKY(空気が読めない)です。

だそうです。
こういう方々がここ数年は国家のトップであったにも拘らず、日本の国がとりあえずは破たんせずにいたのは、実質的に国を動かしていた官僚組織のお陰だったのではないでしょうか。(別に何の皮肉でもなく・・)


そんな自民党議員の中でも、この状況を真摯に冷静に受け止めてこれからなすべきことを考え始めている真面目な人も何人かいるようで、そこは大いに救われる気持ちになります。こういう状況の中でどんな態度で何を発言するかを見ていると、その政治家の本性が多少はわかるように思えますね。仮にその姿勢が一種の「演技」であったとしても、そういう表現も政治家の仕事の一部ですから、それで良いと思います。


多様な考え方を調整するのが政治の仕組みの本質です。2大政党制の実現に向けて、こういうまともな中堅若手議員さんには是非頑張って頂きたいと思います。少し前まで素人だった民主党新人議員にしても、保守本流政党を立て直そうとする自民党若手議員にしても、いづれも我々庶民の意見表明の代表者です。
祭りが終わったとばかりに「政治の話はもう飽きた」と人任せにするのではなく、みんながいつでも少しだけれど、政治のことを身近に考えている状態になればと思います。