独立FPの独白ブログ

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ラジオが私に与えた多大なる影響

20年前に保険営業マンに転職してからは仕事にクルマを使うことが多くなりました。
電車移動では本を読むか、寝ているか、或いはボーっとしているかのどれかなのですが、クルマではどれも危険なので絶対に不可能です。そこで必然的にCDなどで音楽を聴くかまたはラジオを聴くようになりました。


学生時代の深夜放送以来久しぶりのラジオは、色々な面で私の生活を大きく変えました。
ラジオ生活の始めのころにはまったのは「吉田照美のやるきまんまん」でしたが、以来、色々な番組を聴くようになり、テレビ視聴時間をラジオ聴取時間が大きく上回るようになって10数年といったところでしょうか。今はほとんど毎日、何らかの番組を聴くようになっています。


テレビも新聞も週刊誌も、およそマスコミから流れ出る情報はまさに玉石混合、というよりほとんどが「垂れ流しバラエティ情報」に近いと思われますが、ドッコイ!ラジオは違います。
消滅寸前の「ジャーナリズム魂」を守るべくなんとか踏ん張っているように感じるのです。


多くのラジオ番組で権力や体制への批判的言説がごく自然に流されていますし、ニュース解説などでは出来事のウラ側に常に光を当てようとしています。ウラ側に隠れて見えない歴史的な背景や、当事者たちの本当の思惑などについての説明がちゃんと加えられているケースが多いように感じます。テレビしか見ていない状況では、下手すると世の中の出来事を見間違うだろうなと思えます。


私を永年にわたる超ノンポリ人生から救い出してくれた社会学者・宮台真司氏のことを知ったのはラジオ番組でしたし、政治家や芸術家や芸人やスポーツ選手たちの経験談やその思考などをじっくり聞けるのもやはりラジオです。


顔の見えないラジオ番組で語る言葉は、多分本音の誤魔化しが難しく、過剰な演出効果も少ないため、その言葉に込める本人の思い、本音が伝わりやすいのではないでしょうか。
制作する人たちは、少し大げさに言えば、人間にとって本当に大事なことは何か、報道者たる者のあるべきスタンスはどうか、などを常に真剣に考えながら仕事をしているだろうし、出演者たちもその雰囲気を肌で感じて、自らも真摯な態度で臨む傾向があるのではないでしょうか。


ラジオは間違いなくジャーナリストの良心の重要な砦となっています。頑張れ、ラジオ!