独立FPの独白ブログ

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『関係者』に気をつけろ

  • 西松関係者の話で分かった。
  • 捜査関係者の話で分かった。
  • 周辺関係者の話で分かった。
  • 関係者の話で分かった。
  • 関係者への取材で分かった。


小沢民主党代表の不正献金疑惑事件の報道で、異常なまでに頻繁に出てくる記事のフレーズが「関係者の話で分かった」というやつですが、この関係者って言うのは一体誰なんでしょうか。
新聞などマスコミの言葉遣いにはある種の暗黙のルールが沢山あるらしいのですが、最近はそのルール自体があちらこちらで公開されてしまうので、例えば先般余計なオフレコ発言で厳重注意されてしまった政府高官は、漆間官房副長官であるということが実名報道される前から分かっていましたね。(複数のブログで公開されていました)


さて、その報道機関の暗黙のルールでは「関係者」とは誰なのか? もちろん、明白なことはこの情報を流したいと考えている人たちが、現時点では正式発表できない情報を、どうしても流したいがために記者たちにリークしているわけですよね。
毎日繰り返される「意図的なリーク情報」とその「わざと漏らされる情報」を無批判に報道し続ける新聞、テレビの方々のなんとも「ウスーい」この感じ、本当に悲しく且つ恐ろしくなりますね。国民はコケにされていると私は思うのですが如何でしょう。


しかし、小沢氏が如何にもカネ集めの権化、旧来型の利権誘導、金権政治家であるとの印象を与えうる情報を次々と流している関係者とは一体誰なのか。まだ捜査の段階でしかないのに、すでに有罪確定でもしているかのような情報垂れ流しを見ていると、本当に日本は「民主国家」には程遠い「官僚主権国家」であることをまたもや強く認識するのです。
小沢さんはおそらくもう復帰できないでしょう。何といっても相手は国家権力なんですから。


大物政治家ですら勝てないような官僚主権国家では、権力も資金力も無い一般庶民には絶対勝ち目はありません。このような状況である以上、私はもしも裁判員制度に選ばれてしまった場合には、余程のことが無い限り個人である被疑者を擁護しようと思います。
「たとえ間違っていたとしても壁ではなくタマゴの側につく」と発言した村上春樹氏の言葉の重みをつくづく感じている今日この頃です。ああ、お上には逆らえん。ああコワイ。


「何人も、法律の定める手続きによらなければ、その生命若しくは自由を奪われ、又はその他の刑罰を科せられない」憲法第31条