- 作者: 内田樹
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/09/25
- メディア: 文庫
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「アマゾン」で買い物をするメリットは・・・
「思いついたときに即座に購入が出来る」
「在庫を求めてあちこちのお店を渡り歩かずにすむ」
「異なる分野の商品を同時に買える」
「ジャンルによっては非常に安く買える」
・・・などいくつかあると思われますが、私にとっての最大のメリットは「カスタマーレビュー」です。
購入体験者の本音の評価は購入決定の判断材料として非常に大きなものです。(多くの方も同様でしょう)
ここ数年は最終的に地元の家電量販店で購入した商品などであっても、殆どの場合に一度はアマゾンでの評価を確認しています。(価格コムもチェックします)
アマゾンで買い物実績があると、その商品から類推できるらしいあらゆる商品を「お奨め」と称して情報提供をしてきますが、営業マンが電話を掛けてくるわけではありませんし、見たくも無いパンフレットや申込書類などが送られてくるのでもありませんので、まあ私としてはほとんどデメリットはありません。
最近、そのアマゾンのお奨め情報で初めてその存在を知り、興味を抱いた著作者がいます。
それは内田樹という人で、なんだか結構人気のあるひとらしく、カスタマーレビューも5つ★や4つ★が冠されている本が多く、気になっていましたが、先日その中の一冊「疲れすぎて眠れぬ夜のために」という角川文庫を読みました。
一種の幸福論とも言うべき内容で、私には(すべてとは言いませんが)多くの点で「合点が行った」という印象でした。文章は読みやすく、「歯に衣着せぬ」ズバリ言及ということでもあり、小気味良く物事の本質をついてくる感じが大変気に入りました。
合点が行ったことは沢山あるのですが、ひとつだけ挙げれば、「らしさを取り戻せ」という主張でしょうか。
近代化された社会では「男らしく」とか「女の子らしく」という言い方が時代遅れで差別指向であるという論調(ジェンダーなどといいますね)が支配的であるがこれには大変問題がある。
そもそも「らしくある」ことは生物の種が生き残るために必要な仕組みなのであって、それを排除してしまうことは人類存続の危機に直結する・・・・というような主張です。
詳しくは本書を呼んで頂きたいのですが、このように、「なんとなくおかしいのではないかなあ?」と思っていても「なんだか言いにくいよなあ」と感じていたことについてのズバリ私的が数多く登場します。この人の本は今後も何冊か読むことになりそうです。アマゾンに感謝です。ただし、私が本を買うときは前書きやあとがきを少し読み、冒頭の出だしの1頁の雰囲気を確認してから買う場合が多いので、あまりアマゾンでは買いません。この本も地元の本屋さんで買いました。スミマセン・・・・。