独立FPの独白ブログ

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5人に1人は・・・

高齢者人口が過去最高、70歳以上は2000万人突破
 総務省が15日の「敬老の日」を前にまとめた統計によると、日本の70歳以上の人口は2017万人(9月15日現在の推計)となり、初めて2000万人を突破した。
総務省によると、65歳以上の高齢者人口は2819万人(男性1203万人、女性1616万人)となり、総人口に対する割合は22・1%に達した。前年比76万人増で、人数、割合ともに過去最高だった。
 75歳以上の後期高齢者は、前年比53万人増の1321万人(男性498万人、女性823万人)で総人口の10・3%。80歳以上は前年比38万人増の751万人(男性251万人、女性500万人)となり、総人口の5・9%を占めた。(14日:読売)


明日は敬老の日・・・を覚えている人の割合と高齢者人口比率とどちらが高いだろうか。ま、それはいいとして、この高齢化の傾向について統計調査や分析がご専門の各省庁としては数十年前から明確に分かっていたことであり、高齢者医療制度や年金制度が破綻の危機に向かって突き進むことも当然分かっていたのです。だからこそ、各省庁のお役人は年金だけに頼らない老後生活の安定化のため、退職後の収入確保手段として天下り先の獲得競争に邁進してきたのでありましょう。


さて、少子高齢化も社会保障財政の逼迫についても、その情報は充分にあったにも拘らずその対策準備を怠っているのは、いつかは自分の身に降りかかることを忘れた振りをしては先送りし続けてきた国民自身でした。


もしも保険やFPの仕事に転職していなかったら、かく言う私自身も「なあんにも考えずにじわじわと高齢化してゆく思考停止中高年」のひとりであり続けていたことでしょう。自分の将来を自分で決める気概をもち、自分の身は自分で守るという発想や仕組みを持ち合わせない思考停状態の生き物は、じわじわと死んでゆく茹でカエルと同じ運命をたどるのです。
「敬老の日」を忘れていたあなた、いつか必ず老人になるのです。


地球上の5人に1人は中国人であり、日本人の5人に1人は高齢者なのですね。どちらも明白な事実なのであり、どちらも対策を必要とする重要な事象であり、そして、残念ながらどちらも日本がほとんど対策を講じていない大問題なのです。