独立FPの独白ブログ

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「なんでも対テロ」が始まった9・11

9・11:マケイン、オバマ両候補がグラウンドゼロに
同時多発テロから7年になる11日、米大統領選候補のマケイン(共和党)、オバマ(民主党)両上院議員はニューヨークの世界貿易センタービル跡地(グラウンド・ゼロ)を一緒に訪れ、献花のあと並んで黙とうした。日ごろ激しく議論を戦わせる2人だが、この日はテロと戦う意思を共有。跡地を出たあと「ありがとう」と声を掛け合い、握手して別れた。(12日:毎日JP)


7年前に復讐に燃える国民感情を背景に戦争開始を承認したように、共和党も民主党も基本的な姿勢は今も未来も同じなのだという事が分かります。


あの時、史上初めて内地に侵攻されたと感じた米国民にも、侵攻される側の痛みはまだまだ理解不能なのでしょう。いつまでもいつまでも、どこかを攻撃し続ける大国の恐ろしさ。9・11はこの日を境に、何をやっても「テロとの戦い」と言ってのけるようになった歴史的な記念日です。


悪魔の兵器で数十万人もの一般市民を惨殺された唯一の被爆国である日本は、実体験としての痛みを未来永劫世界に訴えかけ続けるべき義務がある、そのとこだけで日本の存在意義があるのだと私は思うのです。バブルで手にした世界一の経済大国という地位の復権の前に、そのことを真剣に考えるのが先であります。


世界戦略のためには自国民の犠牲さえも厭わない冷血なる戦争国家に追随することでは、日本の平和などありえません。やられたらやり返す、これが唯一の戦略である限りテロも民族紛争も国境闘争も絶対になくならないでしょう。息子達も孫もひ孫も数世代先の子孫達にも戦争の恐怖がなくなることは無いのでしょう。人間はバカです。


なんていうことを考えてはタメイキの出る9・11なのでした。