独立FPの独白ブログ

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資格試験の頂点

新司法試験:合格率33%に低下…合格者ゼロも3校に
 法務省の司法試験委員会は11日、法科大学院の修了者を対象とした3回目の新司法試験の合格者を発表した。合格者数は2065人(男性1501人、女性564人)。合格率は33.0%で初めて3割台に落ち込んだ。委員会が今年の目安とした2100〜2500人を下回り、合格者ゼロも3校に上った。また、新司法試験の受験資格は「法科大学院修了から5年で3回」と制限されており、172人が初めて受験資格を失った。今回は法科大学院全74校から受験者があり、総数は6261人。合格者の最高年齢は59歳、平均年齢は29.0歳だった。(11日:毎日)


日本にいったい何種類の資格が存在するのか知りませんが、多分、その種類は常時増え続けていていつまで経っても実態は把握しきれないのではと想像します。


星の数ほどありそうな資格試験のうち、私がチャレンジした経験のあるのは9種類ほどですが、最も合格しやすい試験はなんと言っても生保の販売資格でした。生保販売の仕事は登録制ですので一定の業務知識等の習得を確認するための試験があり、合格する必要があるのですが、私が20年ほど前に受けるときにその時の管理者から言われたのは「必ず100点取って下さいね」というひとことでした。


たしか70点が合格ラインのその試験は、100点でなければ真面目にやったとは思えない、と言われるような内容だったということです。この資格試験が非常に簡単な(合格しやすい)試験の代表だとすれば、その正反対に位置するのが「司法試験」だと思われます。


私は保険業界に入ってから幾つかの試験の勉強のために立川の都立図書館をよく利用しましたが、イツ行っても、必ず、ほぼ同じ座席で朝から夕刻まで勉強している青年がおりました。その人の姿が見当たらなくなったのは初めて見た時から何年後だったのか、定かではないのです。おそらく司法試験受験生だったと思われる彼は無事に合格したのかどうか・・・今になって気になったりするのです。挨拶を交わしたことも無い完全な他人ですが、どうにも気になるのです。


弁護士も医師も、上級国家公務員も、およそ難関といわれる資格試験の本当の意味は、その試験で問われる知識や技能の習得なのではなく、その仕事に就きたいという情熱の強さや、合格後に入ってゆく組織での様々な試練に対する忍耐力が試されているのではないか、なんてひねくれたことを考えたりするような私は、難関試験には絶対に合格できないのでしょう。


それでも、そんな私にとっても「資格試験」というものは何故か甘美な夢見ごこちな憧れを感じてしまう不思議な言葉なのです。