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独立FPの独白ブログ

この世界を少しでも美しい姿で後世に引き継ぎたい!

大手生保の逆ザヤ解消

日生と第一「逆ざや」解消・前期、大手生保で初
 日本生命保険第一生命保険が2008年3月期に、運用実績が契約者に約束した利回り(予定利率)を下回る「逆ざや」状態を解消したことが7日、わかった。解消は大手生保では初めて。保有株式から受け取る配当の増加などで運用利回りが上がる一方、予定利率の高い過去の契約が減ったからだ。逆ざやの解消は契約者への配当を増やしやすくなるなどの効果がある。生保各社は1980年代、簡易保険との競争で予定利率を相次いで引き上げた。ピーク時には5.5%に達したが、バブル崩壊後の超低金利政策で運用利回りが大幅に下がり逆ざやを抱えた。(8日:日経)


このニュースはめでたいことなのか? 保険業界にとっては良いニュースなのでしょうが、消費者にとってはどうなんでしょうか?


ライフプラン相談で最も多いテーマは生保の見直しですが、数々の相談の中でも時折出てくる質問に「保険会社から勧められている現契約の見直しが妥当なのかどうか?」というものがあります。あちこちで何度も書いていることですが、「保険の見直し」が実際には誰にとってメリットがあるのかはなかなか分かりにくく厄介なテーマです。


引用した報道文面でもあっさりと触れているだけですが、【予定利率の高い過去の契約が減ったから】を理由のひとつとして挙げています。
【予定利率の高い過去の契約】とは例えば平成一桁年代より以前にに契約した終身保険などです。
営業担当者の強いお勧めを信用して新しい保険に切り替えてしまったが、後で調べてみると、利率の高い頃の貯蓄性のある保険をやめてしまったことに気が付いた、という類の相談はいまでも結構寄せられています。
生保各社が古い時代の(つまり高利率時代の)保険を新しい(つまり現在の利率の)商品に切り替える営業活動を盛んに行っていることが、保険相談の内容からも容易に想像できます。


生保に限らずどの業界でも自社の利益最大化を目指すために、結果とし顧客側の利益が害されることは多々あるでしょう。
企業に倫理感を求めるよりも、消費者側が選択眼を鍛えるしかないのではと思うのです。