独立FPの独白ブログ

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憲法について考える

憲法記念日の3日に護憲派改憲派が集会
 東京都千代田区であった護憲派による「5・3憲法集会」には、約4300人(主催者側発表)が集まった。元米軍大佐の平和運動家、メアリー・アン・ライトさんが「アメリカはイラクに侵略戦争をしている。自衛隊に協力しないよう呼びかけてほしい」と訴えた。その後、JR東京駅付近まで約2キロの道を「9条を守ろう」などと声を上げ行進した。
 改憲派の集会「新しい憲法をつくる国民大会」は新宿区で開かれ、約500人(同)が参加した。航空自衛隊のイラクでの活動の一部を違憲とした名古屋高裁判決や、「憲法改正を担うはずの衆参両院憲法審査会が『開店休業』」と現状を嘆く意見も出た。自民党憲法審議会の船田元会長代理は「改憲を求める声があるのに、国会で議論されないことを我々は恥じなければならない」と述べた。(3日22時:毎日新聞)


昨日が日本国憲法施行を記念した祝日であることを、どれほどの日本人が思い出したでしょうか。
世界に誇れる平和憲法と言われることもあれば、大国の都合で押し付けられた憲法と言われることもある日本国憲法の本質は何か?
そもそも、我々国民にとって憲法とは何であるのか?
ほんの少しの時間であったとしても、すべての国民がこの素朴な疑問について思いを馳せてくれれば良いと思うのです。


私自身は大学で法律についてキチンと学んだ経歴がなく、資格試験勉強などを通じて少しづつ法律について知るようになり、憲法とは何かなどについて考えを巡らせるようになったのは、恥かしながら中高年になってからのことなのです。
憲法など知らずとも日常生活には何の支障もないと思い込んでた無知蒙昧な私が、これではいかんと本気で感じるようになったのは極々最近のことなのです。


長い間まるっきり無関心で通してきた私だからこそ、憲法のことについて無知であり無関心であり続けることは罪であると強く感じていますし、いまだ無関心な人達に声を大にして言いたいのです。憲法について考えましょう!
法律は難しそうで面倒くさいと言って諦めず、せめて法律の法律とも言われる憲法にはどんな意義があるのかということだけでも関心を持つべきだと思うのです。


平和国家日本のスタンスを明記した9条はもちろん重要な条文ですが、憲法の本質、憲法の基本的位置づけをあらわす条文があります。それは憲法第99条です。この条文の内容こそを我々一般国民はまず先に知るべきではないかと思います。そこには「国民が国家に対して憲法を守りなさい」と命じるものであることが明記されています。日本国憲法の大前提はここにあります。


国民が権力から不当な扱いを受けないように、人間がその基本的な権利を脅かされることのないように、国民が国家の手綱を握っているのだという民主国家の原理原則が書かれた最も重要な条文です。あらためてこれを読めば、憲法について考えてみようという気持ちが少し強くなるのではないでしょうか。


日本国憲法第99条】
天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負う。