独立FPの独白ブログ

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■余らせるくらいなら全部遣ってしまえ!

今後10年間の道路事業、68兆円以上・国交省素案
 国土交通省は13日、2008年度から10年で68兆円以上の道路事業費が必要とする中期計画素案を発表した。政府は昨年末、必要な道路に使ったうえで余った道路特定財源の税収は、使い道を縛らない一般財源にする方針を決定した。だが、計画素案の事業費は特定財源を使い切り、一般財源に回す余裕は生まれない計算になっている。道路特定財源の改革が骨抜きになる懸念が強まっている。(14日日経新聞


残したところで自分のものにならないなら、遣えるうちに遣ってしまえというわけですね。自分で懸命に稼いで貯めたお金でもないのだし、まあこんなもんでしょう。


これとは少し次元が違いますが、年度末に道路整備工事などの予算を余らせてしまうと翌年度の予算を削られてしまうので、必ず予算は全部使い切るようにする、そのため年度末には工事現場が増加するというのは日本のお役所の伝統とも言えそうです。


しかし、民間の会社でも例えば交際費の予算がまだ余っているなどといって、必要も無い接待をしてみたり、ひどいときには身内での飲み会に使ってしまったりという経験をお持ちのサラリーマン氏も少なくないのではないかと思います。


無駄な経費は使わず、デモ本当に必要なものは堂々と請求し、公明正大に予算のやりくりをすればいいと思うのですが、どうも人間金には汚くなるのが常のようですね。悲しいサガです。
数年前に変人宰相が格好良く断行したはずの道路財政の改革、適正化っていったいなんだったのですか???


ただし・・この素案というのは、わざと滅茶苦茶な強引なことを発表しておいて、通れば儲けもの、抵抗がきつければいくらか妥協して少々減額してまずまずの額に治める、という戦略とも見えますね。なんといっても自己増殖・自己保存システムの構築と情報操作についてはプロ中のプロ集団なのでしょうから・・・。


日本を官主主義から民主主義へ!!