政治の世界は魑魅魍魎、妖怪跋扈する恐ろしい世界ですが、国内政治よりも更に更に激しく凄まじいのが外交の世界です。福田首相・小沢代表の会談に端を発した民主党の騒動も、ことの発端にはアメリカ・ブッシュ政権からの圧力やら、アメリカ軍事産業との取引がらみの裏事情が影響しているに違いない、と私は思います。
小沢党首のリーダーシップが問われるとか、民主党のイメージダウンだとかなんとかいうような問題ではないのではと思いますが、新聞やテレビの報道ではそうしたことはほとんど伝わっては来ないのです。
出来事の表層だけを見てなんだかんだと騒いでいるばかりでは、ことの本質を見極めることは出来ず、いつまで経っても国民は虐げられたままでしょう。
それにしても、現役閣僚の相次ぐ辞任劇、安倍元首相の突然の辞任、そして小沢党首の今回の騒動などを見ていると、どんな大物政治家も結局はひとりの人間がやっていることなのだということを思い知れされた感がします。
それに比して、官僚の世界はひとりの生身の人間が何かをしているのではなく「官僚組織」という巨大且つ強大なウラ権力組織がことを行うのです。
そんな官僚の暴走をコントロールするには、竹やり一本で戦車に立ち向かうかのようなことでは話にならないでしょう。
自民党がどうの民主党がどうのと言っている場合ではなく、日本の基本構造を「民主」の仕組みに変えてゆくことこそが大命題だと思うのです。
自民党支持者も民主党支持者も公明党も共産党も社民党も国民新党もすべての政治組織は大連合して官僚による国の支配からの脱却とアメリカからの独立を実現するべく共闘して頂きたいと思いますし、我々市民も、そうした大きな視野で様々な出来事を理解する努力が必要だと思います。
日本を民主国家に!