独立FPの独白ブログ

この世界を少しでも美しい姿で後世に引き継ぎたい!

■懸命になるということ


「一生懸命」というのは本来は「一所懸命」が正しいという意見に賛成です。なぜなら人間は最高のテンションを維持しつつ、ずうううっと頑張り続けることなど不可能だろうと思うし、その時々の目の前の課題について懸命にこなすことの積み重ねが大きな或いは長期的な物事の達成に結びつくと信じたいからです。
生涯を有意義に過ごしたいと思うなら、まずは今日の一日を後悔しないように懸命に生きることが先決であるに違いないと思うからです。


今朝は、途中少しだけ外出で中断はしたものの、MLBプレイオフヤンキース対インディアンズを本気で観たのです。
2連敗で後のない崖っぷちに追い込まれたヤンキースですが、先発クレメンス投手が早々に2点を取られてまたもや非常にまずい雰囲気で序盤が展開されていました。打てないし打たれるしで、これはもうだめかなあと思ってしまいました。


3−0で迎えた3回、ここまで無音で超不振に見えていた指名打者松井秀喜が打席に入りました。
松井は二塁へのゴロを打ち、痛めている脚の痛みをこらえて歯を食いしばり、必死の形相で一塁を駆け抜けてかろうじて内野安打にしたのですが、このプレイから少しづつ空気が変わり始めました。


ゲスト解説の斉藤投手が「心を打たれた」と語った松井の必死に走る姿に「普段はかっこいい野球をする」ヤンキースのメンバーたちの素朴な闘争心に火が付いたように私も感じました。その松井はホームに生還して3−1となりましたが、次の打席の5回にも松井は今度は左翼にクリーンヒットを放ち、大反撃の口火を切り、結果はヤンキースの逆転勝利となったのです。
土壇場でなんとか一勝をもぎ取ったヤンキースの今日のMVPは松井ではないかと思います。


また夜になってからは最弱球団の汚名を返上して4位になったた楽天の特集番組を観ました。
シーズン終盤に最下位転落の危機を救ったのは、脚を痛めてマトモに走れない状態の山崎選手の必死の走塁がチームをひとつにしたことだった、というエピソードを紹介していました。


ひとは熱心だから熱意に満ちた行動をとるというだけではない。自らが熱のこもった行動を実行することで猛烈な熱意を発散し、周りにもその熱意が伝わり、熱気に満ちた流れを作ることになると語ったあるセールスパースンの本を思い出しました。
可笑しいから笑うのではなく、笑うから可笑しくなる、という説にもなにか通じるものを感じたりするのです。やはり人間は心技体の連動、相互作用で色々な壁を乗り越えてゆく生き物なのでしょう。


なにしろ今日は良いものを見せてもらった気がします。
さあ明日も一日、懸命に過ごすことにしましょうね。