独立FPの独白ブログ

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■日本には日本の道がある

山下泰裕国際連盟理事落選
 国際柔道連盟(IJF)は10日、リオデジャネイロでの総会で役員を改選し、教育・コーチング理事の再選を目指した山下泰裕氏(50)が落選した。IJFの執行部から日本人がいなくなったのは、1952年に日本が加盟して以来初めてで、世界の柔道界での影響力の低下が懸念される。


朝青龍の騒動以来いつも頭にモヤモヤしたものが巣食い、どうもおかしい、何かが変だとずっと思い続けていることがあります。それは、日本の得意なスポーツとか伝統的競技とかいうものと「スポーツ・文化のグローバル化」についてです。


モンゴルという異文化圏で生まれ育った朝青龍に、横綱になった途端に「日本独特の価値観」である「品格」を求めるのはあまりに無理があるのではないかということ。何だかんだ言っても、仕事をサボったのだから絶対許せん、という意見もあるようですが、サボるどころかいつも適当にしか仕事をせず、下手すれば仕事の立場を悪用して私腹を肥やす小悪人が跋扈する近頃の日本社会にあって、しかも「八百長」疑惑などが常に湧き出てくる相撲界にあって、横綱だけに品格を要求してもねえ。



学校や会社などの組織においては徹底して協調性を重んじるクセに、サッカー日本代表には一人でガンガンとゴール前に突進する協力FWを求めたって無理ではないかということ。


フィジカル面の不足を技術でカバーしようと懸命に工夫して日本が追いつけば、日本に不利になるようにルール自体を変えてしまうようなヨーロッパのスポーツ(スキーのノルディック種目など)など、そんな競技に無理して勝たなくても良いと思うこと。


柔道や剣道や空手道など「道」を極めるタイプの競技(ではなく武道ですよね)を何も世界に輸出して商売にしなくても良い。或いは、そういう世界に広げてスポーツ化したものと、もともとの「○○道」の世界とは分離しておくべきではないかと思うこと。


短距離走ではまるで追いつかないがマラソンは常に上位を争う日本とか、W杯では予選リーグ突破が限界だけど常にフェアプレー賞に輝いているサッカーの日本とか、そういう得意不得意でいいではないですか。
食い物も違うし身体も闘争心もまるで異なる野生味あふれる人たちと同じように競う必要はないでしょう。と私は思ってしまうのです。


だいたい、青い柔道着なんてチャンチャラおかしいし、技をかけられぬ様に思い切り腰を引き続けて逃げまくったりする勝つだけの柔道など、どうでも良いのではありませんか?  柔道の国際試合を見るたびにイライラしますでしょ。
こういうことを考えるとついつい超保守派のごとき感覚になってしまう今日この頃です。


ひとにはそれぞれ個性があり、それは国も同じこと。
柔道は日本の「武道」なんです。