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独立FPの独白ブログ

この世界を少しでも美しい姿で後世に引き継ぎたい!

■歴史を勉強しなくちゃしょうがない!

読書

ソ連が満洲に侵攻した夏 (文春文庫)

ソ連が満洲に侵攻した夏 (文春文庫)


★「原爆投下しょうがない」・・久間章生防衛相(元)の発言要旨は次の通り。

 日本が戦後、ドイツのように東西で仕切られなくて済んだのはソ連が(日本に)侵略しなかった点がある。当時、ソ連は参戦の準備をしていた。米国はソ連に参戦してほしくなかった。日本との戦争に勝つのは分かっているのに日本はしぶとい。しぶといとソ連が出てくる可能性がある。日本が負けると分かっているのにあえて原爆を広島と長崎に落とし、終戦になった。長崎に落とすことによって、ここまでやったら日本も降参するだろうと。そうすればソ連の参戦を止めることができると(原爆投下を)やった。幸いに北海道が占領されずに済んだが、間違うと北海道がソ連に取られてしまった。その当時の日本なら取られて何もする方法がない。長崎に落とされ悲惨な目に遭ったが、あれで戦争が終わったんだという頭の整理で、しょうがないなと思っている。それに対して米国を恨むつもりはない。勝ち戦と分かっている時に原爆まで使う必要があったのかどうかという思いは今でもしているが、国際情勢、戦後の占領状態などからすると、そういうことも選択としてはあり得るのかなということも頭に入れながら考えなければいけない。


・・・しょうがないが口癖とか言ってましたが、「アメリカを恨むつもりはない」まで言っちゃってたんですねえ!?


世界唯一の被爆国日本の現職国務大臣が公然と発言したことが言語道断であるのは言うまでも無いことですが、歴史上の出来事の解釈として、こうした見方が存在するのも事実なのでしょう。現にアメリカ国内では、原爆投下が結果として日本人を救ったなどと公然と述べるお偉方も沢山おられるようです。
歴史認識と言う問題はその国の当時の立場や、現在の力関係、現政権の支持母体などによっても平気で変わることもあるらしいし、なんとも訳が分からないことばかりです。


ただ、歴史と言うものの意義は「過去を振り返って将来のために生かす知恵」であるべきだと思うので、立場によって見方がころころ変わるというのは問題ではないかと思います。ではどうすれば良いのか。
世界中に歴史学者や作家などプロの研究者がせっかく沢山いるのですから、そのひとたちの真剣な議論の内容を知り、自分はどう考えるのかを全ての人類が考えるべきでしょう。


野生の感性がかなり衰えてしまったらしい人類としては、せめて「でっかくなった頭脳を使って」あれこれ考え、話し合い、試行錯誤をし続けることで、よりよい将来を目指す、せめて子孫が少しでも生き延びられるような努力をする以外に無いでしょう。


国際紛争のこと、核開発のこと、エネルギー資源のこと、地球環境破壊のこと、経済格差のこと、みんなで議論し続けるしかありません。そのように考えれば、私たちには勉強すべきことが山のようにあると気付くのです。


とりあえず、「原爆投下が無かったら北海道がソ連に取られてしまったかも・・・」という部分については、偶然にも先日読み終えたこの本にヒントが書かれていました。
ソ連が北海道を狙っていたと言う事実、日本の占領下にあった満州にソ連が侵攻した経緯、アメリカがソ連を巻き込もうとしたことやソ連を蚊帳の外に置こうとしたこと、原爆投下以降終戦までの経緯、終戦後のシベリヤ抑留や中国残留日本人孤児を生み出した経緯、などなど多くの未知の歴史を知りました。


最も重要なはずの現代史に関して恥ずかしながら全くの不勉強である私にとって、大変重大なきっかけを与えてくれた本と言えそうです。