独立FPの独白ブログ

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■純日本製偽装食品

★牛ミンチ偽装、自主回収や商品撤去相次ぐ

食品加工卸会社ミートホープが豚肉を混ぜたひき肉を「牛ミンチ」として出荷していた問題で、スーパーなど小売り各社の店頭では21日も、商品の撤去が続いた。
ダイエーやイトーヨーカ堂、西友は、メーカーから販売中止や回収の連絡があった商品は、店頭に並べていない。20日に「ビーフコロッケ」の販売をやめたコンビニエンスストアのローソンは、販売していた店舗にお知らせの紙を張り出したうえ、外部機関にコロッケのDNA鑑定を依頼した。 ・・・・ (6月21日 朝日)


中国製の不当表示商品、材料などの輸出が次々と発覚し、また国営遊園地のニセモノ・パクリキャラクターが大騒ぎとなり、海賊版ソフトなどの撤廃を政府があえてアピールするなど、中国のインチキ商法横行が目立っていましたから、「昔からニセモノ作りは中国の伝統文化みたいなものだから」と笑い飛ばしたりしていた日本人は少なくないでしょう。


しかしどっこい日本も決して中国に引けをとらない「偽装国家」であったことを忘れてはいけません。
冒頭ニュースの食品の不当表示に始まり、ジェットコースターの点検規定無視、プロ野球界の裏金、大相撲の八百長、金融機関の騙し販売、大企業の不正経理、インチキ投資勧誘、振り込め詐欺マルチ商法、設計偽装マンション、介護施設の偽装報告、そして消えた年金や年金資産流用、などなど・・・・・もうありとあらゆる業界で、不正、不当、不誠実、のオンパレードのまさに偽装大国なんでありました。私も日本人の悪い癖で、ついつい忘れるところでした。


もうずいぶん前のことですが、私の親戚がお肉屋さんの経理の仕事をしていたときに「ハンバーグなどのひき肉料理には気をつけろ」と語っていたと聞いたことがあります。有名なハンバーガーチェーンでは日常的にはちょっと思いつかないような動物の肉が混ぜて使われているらしい、などというウワサも流布しているとも聞きました。伊丹十三監督の映画「スーパーの女」で高級牛肉で安い牛肉を挟み込んで切り身を作るシーンが忘れられません。


私の子供のころには牛肉=高級、豚肉=庶民的という感性はほぼ常識でしたが、いまではそのような感覚はほとんどありませんよねえ。だいたい豚丼より牛丼のほうが高級だなんて思う人いますか?
牛肉にも豚肉にも鶏肉にも、高級品と低級品があり、旨いものと旨くないものがあることはわかっています。どうして豚を牛と偽って売る必要があるんでしょうか?古くからのイメージに捉われている人が多いというひとつの証左なのかもしれません。


我が家では、冬に「豚肉のすき焼き」をよく食しますが、まことに美味しい料理であります。
カレーだってビーフカレーより絶対にポークカレーでしょうが・・・・・。豚肉万歳!!