独立FPの独白ブログ

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■保険会社の無駄遣いにタメ息


提携保険会社宛の手続き用封筒の在庫が無くなったので電話で請求をしたところ今日宅配便が届きました。
その梱包をひとめ見て私は唖然としました。宅配便で届いたのはA4番の書類が積み上げて5センチは入る大きさの段ボール箱でした。保険の商品パンフなら40部くらいは入るでしょうか。
あれあれ、そんなに沢山頼んだだろうかと首を傾げつつ開けたそのダンボールの中に入っていたのは通常CDケースなどを破損防止のために包む薄手の発砲スチロール材に包まれた封筒10枚です。(封筒10枚ですよ!!!)


『タテ31センチ×ヨコ23センチ×高さ5センチ』の立派なダンボール箱のなかに入っていたのはくどいようですが『タテ23センチ×ヨコ11.5センチ』の角3の定型封筒が10枚、厚みはおよそ4ミリ程度です。
しかも壊れ物でもないのに発砲スチロールで丁寧に包んだうえで、この大きな箱に入れて(スッカスカ状態で)更に「宅配便で」送ってきたのです。みなさんは、この感覚を理解できますか?


この保険会社は(クビになりたくないので社名は伏せますが)日本を代表するとても大きな損害保険会社の子会社の生命保険会社です。荷物を受け取って中身を確認したときには呆れたというよりも、この考えられないような無駄使いに怒りすら覚えました。


彼らの感覚がかなりおかしいと普通なら思うところですが、これはおそらく決まりごと通りに行われたルーチンワークのひとつに過ぎないのだろうとも想像します。エージェントから資料や手続き用紙などのツール請求があった場合は、なんとかセンターに情報を流し、そのなんとかセンターでは大量発注している宅配便用の段ボール(多分数種類の大きさが揃っているのでしょう)に請求物をマニュアルにしたがって入れ、決まり通り封印して業者に渡す。ただそれだけのことなのでしょう。


荷物が非常に少量であり嵩張らないからといって、例外的に自動的な流れからはずして、どこからか探してきた封筒にそれを入れて発送するという手作業を行うほうがよほど時間と手間がかかり、結果としてコストアップとなるのかも知れません。
しかし、いくらなんでもこの梱包のやり方は明らかに過剰包装であり完全に資源の無駄使いであり、地球温暖化進行に加担する悪行です。実はこうした過剰梱包はこの会社だけではなく他社においてもしょっちゅう起きています。
お役所のお達しにいちいち反応しては用紙やパンフなどを作り変え、結果、書類の大量廃棄が日常的に頻繁に行われている、「地球環境破壊業界」とでも言いたくなるこの業界の体質改善が望まれます。


業界が少しでもまともになるためには、社会的責任を自覚した企業を優先的に利用するような厳しい目を持った賢い消費者が一人でも増えてゆくことしかあるまいと思っています。
・・・と書いていて思い出したのですが、CDやらプリンター用インクカートリッジやらをアマゾンで買う場合にも、こうした過剰包装にビックリすることが時々あります。どの業界にも「エコ」意識の浸透が必要なのですね。買い物袋を持ち歩く習慣のない私も、偉そうに言えないことに気づきました。