- 作者: 大沢在昌,茶木則雄
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/03/13
- メディア: 文庫
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サラリーマン出張アクション!!「走らなあかん、夜明けまで」を読みました。
大沢在昌というひとは「新宿鮫」で有名なハードボイルド作家とは知っていたものの、その小説は今までひとつも読んだことがなく、なんとなく気になっていたのでした。
沢山の作品を発表している作家さんを好きになれれば今後の楽しみが増しますよね。だからこそ、未知の作家を初めて読む本はできるだけ2冊目を読みたくなるような良い作品にしたいと思うのです。そこで書評を探したり、古本屋で解説を立ち読みしたりするのですが、大沢在昌さんのこの小説は、その印象的な題名と、いかにも楽しそうなシチュエーションと、本の厚み(370頁でお手頃)によって即刻購入決定できました。
読んでみて、結果は大正解でした。普通のサラリーマン氏が出張先で事件に巻き込まれて街中を走り回って大活躍するという、サラリーマン出張アクションは解説のとおり、「興奮のワンナイト・チェイス」で、体調さえ整っていれば一気読みの面白さです。あまりごちゃごちゃと何かを想像したり推理したりする間もないほどの高速展開で、ごく単純に楽しめました。
ふと軽い息抜きをしたいときに読めば面白いに違いないと確信し、出張アクションの2作目「涙はふくな、凍るまで」も躊躇無く買いました。(買い置き)そして、やはりこの人の本流シリーズを読んでみたくて「新宿鮫Ⅱ」も買ってきて、今日から読み始めたところです。またひとり好きな作家が出来てうれしい限りです。
東京〜大阪の出張の行き帰りに読むにはちょうどいいかも知れませんよ。大阪到着時にはついつい「関西将棋会館」に行ってしまうでしょう・・・。