独立FPの独白ブログ

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■賞味期限

ヤクルト子会社、賞味期限間際に回収し再納品
 ヤクルト本社の販売子会社が昨年、いったん店頭に並び賞味期限が迫った乳酸菌飲料やヨーグルトなどを回収し、短期間で販売できる別の取引先に納品していたことが14日、分かった。こうした販売は現在は中止しており、ヤクルト本社は今月、「賞味期限内に販売しているものの、商品の鮮度管理上、適切ではなかった」として、子会社を指導した。


健康飲料のヤクルトまでもが・・・となんだかガックリきてしまうニュースです。
しかし、賞味期限、消費期限の問題では我々消費者にも問題があるような気がしています。たとえば、スーパーやコンビニで牛乳など買う場合を思い出して頂きたい。


陳列棚にはおそらく手前に賞味期限の近い日付の商品が置かれ、奥のほうには新しい商品が置かれていますね。そんなとき日付を確認しては、より新しい商品を選別して買ったりしませんか。
「同じ棚に古いものと新しいものが混在していれば迷うことなく新しいほうを買うのは当然の心理」あるいは「それが嫌なら古いものが売切れるまで新しい商品を隠しておけ」という意見もあるでしょうが、はたしてそれで良いのでしょうか。


もしもすべての顧客がこうした行動を取るのであれば、常に確実に賞味期限切れの商品が棚を埋めてしまうことになるでしょう。ひとそれぞれに事情があり一概には言えませんが、家族数も多く、間違いなく1日、2日くらいで消費してしまうことが分かっているのなら、古い方から買ってゆくのが「思いやり」というものでしょう。


また、賞味期限が迫っている商品は1割引などになっていることもあり、私なら積極的に古いほうを買うことが多いです。(すぐに飲んでしまうことがほぼ確実だからです)
しかしながらこういう振る舞いというものは、買う側と売る側の信頼関係が成り立っていてこそのものでもありますので、期限の表示自体が怪しいということになれば、こんなことは言っていられなくなるでしょう。


なんでもかんでも自分の利益を第一に考える傾向が進むと社会はじわじわと破滅に向かうのだと思います。
信頼と思いやりで支え合う、そんなあったかい社会にして行きたいものであります。
・・・ってなことを言うと、「へっ、キレイごと言うんじゃねえよ!!」という反応があちらこちらで起こるのでしょうか。
想像するだに寒気を感じますねえ。