独立FPの独白ブログ

この世界を少しでも美しい姿で後世に引き継ぎたい!

■都知事の得票率は27%!!


第2位の浅野氏を110万票引き離して圧勝の石原都知事は一夜明けて早速元気を取り戻し、芸の無い質問を繰り返すマスコミ記者相手にエライ人振りをバリバリと披露したらしい。引っ張ってくれる人大好きの石原ファンの方々はこの一転して元気を取り戻した様子に安心されたことでしょう。
どう考えても来るはずがないと思われる北京の次の次の東京五輪の夢については、まあいいのです。ものすごく無駄使いだとは思うけど、これは人それぞれの価値観の問題でしょうから。


エリート主義的、選民思想的、権威主義、日の丸主義、スパルタ主義、男尊・・・・などというイメージしか浮かんでこない(なんといっても設立時に血判状を交わしたというあの「青嵐会」の命名者らしい)このタカ派右翼代表の石原さんですが、思えばもう73歳、もう結構いい歳なのですから、最後くらいは本当に庶民のためになるようなお仕事をして下さればいいのになあと、ため息が出るばかりです。「最後の4年はなぜかリベラルに変身!!」のほうが歴史に名を残すと思うけどなあ・・・。


2007年1月時点の東京都の人口は1234万人、うち20歳未満が197万人、つまり投票権を持つ有権者は約1030万人です。石原さんの獲得した票数は281万票ですので、全有権者の27%、100人のうち27人からの信任を得たということですよね。
100人中27人だけの推薦でこれからしばらく世の中が左右されるのです。私はどうかと思いますけど。


このエライ方が再選されちゃったということよりも、もっともっと悲しいのは、投票権を持つ都民の半数ちょっとしか投票しなかったという恐ろしい事実です。全国の地方議会議員選挙の投票率も平均が53%弱というありさまです。
こういう状況からして日本は普通に考えて民主主義国家ではありませんよね。それなのに一応民主主義であるという建前でことが進んでいるわけです。


こんな状況の日本で「国民投票」なんて、100年早いのではないでしょうか?