独立FPの独白ブログ

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■捏造事件を捏造したりして?

“捏造ドミノ”止まらず
 またテレビ局の不祥事が発覚した。今度はテレビ東京の正月番組「今年こそキレイになってやる!正月太り解消大作戦」(1月6日放送)。ヨガで血行がよくなったとして放送された映像は、出演していた女性タレントではなく番組スタッフの毛細血管だった。放送業界では、関西テレビ制作の情報番組「発掘!あるある大事典2」の捏造(ねつぞう)問題を受け、日本民間放送連盟(民放連)が再発防止策をまとめるなど信頼回復に躍起だが、今回の問題で、また遠のいたといえそうだ。 (東京新聞より)


なにを大騒ぎをしているのでしょうか? もともとテレビのバラエティ番組で流される情報をそのまま鵜呑みにする方が間違いだ、という議論をしたほうがいいのではありませんかね。
日本はいつもこういう調子です。イジメがあったということを隠したがるあまり、学校が常に「うちにはありません」と報告し続けてきたからいつまでもイジメ対策が後回しになって、何人もが死んでやっと動き出す始末。


建設業界の官製談合だって、何十年も昔から知っている人は知っていて放置していたから、日本全国にもはや常識と言えるほどにはびこってしまい、外圧によって慌てて対処せざるを得なくなっている。
問題にふたをして見ぬ振りをすることをすべてを否定するつもりは全くありません。なんでもかんでもほじくり返していたのではおそらく社会は成り立ちませんから。
しかしだからといって、見てみぬ振りをしつつも、それなりの立場の人達が水面下でそれなりの対策を講じて、あまりにもひどい状況になるのを防止するような「高所大所から策を講じる者たち」がまったくいない国であるのなら、なんとも情けない限りです。


テレビの「捏造」「やらせ」「インチキ」問題を追及し始めたなら、数年前の年金未納問題や、国会議員の事務所費不透明問題などと同様に、いつまでも埒が明かず、およそ時間の無駄になるでしょう。みんなで「やっていました」と同時に発表して、みんなでいっせいにごめんなさいと言って、さて今後はどのようにすべきかと議論した方がいいでしょう。


思うに各テレビ局の「捏造問題」が次々と発覚してくる本当の理由は、「今この話題が旬で売れる」からに過ぎませんよね。そのうち飽きられてうやむやになるでしょうから、根本的な解決にはなるわけが無いと私は思います。旬な話題だから視聴率を取れる、それを狙って「捏造事件」と捏造する製作者が出てくるかもしれませんよね。


むしろ大事なことは、テレビとは所詮このようなものだという現実を消費者、視聴者がしっかりと把握して、テレビから発せられる情報についての判断をキチンと冷静に見極められるような「メディアリテラシイ」を身に付けることのほうだと思います。


インチキなものは買わない消費者が増えるほど、インチ業者は減るのです。騙される人が減れば減るほど詐欺師は廃業に追い込まれるのです。
「良い店は良いお客の数で決まる」の原則と同様に、買う側、使う側のレベルアップこそが健全な経済社会の生育の条件です。