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独立FPの独白ブログ

この世界を少しでも美しい姿で後世に引き継ぎたい!

■『火焔太鼓』聴き較べ

落語


古典落語の「火焔太鼓」といえば古今亭志ん生さんの十八番というのは、さほど落語に詳しくない人の間にさえ知れわたっているほどの定評でしょう。AMAZONで検索しても14枚のCDのうち志ん生さん以外のものは3枚しかなく、この噺は今の昔も志ん生さんのもの、ということのようです。


その志ん生の名代を継ぐことなく63歳で世を去った志ん生さんの次男坊、志ん朝さん61歳の高座のCDを聴きました。大好きな大好きな志ん朝さんですが、このときばかりはどうも少々物足りなさを感じてしまいました。


親父の志ん生さんの元気な頃の火焔太鼓を何回も聴いてしまっていると、やはりあちらには敵わないという感じがしてしまいます。家にある志ん生さんの火焔太鼓のCDはおそらく脳溢血で倒れる数年前の70歳ちょい手前の録音と思われますが、息子61歳の火焔太鼓よりもかなり元気がよく乗りも良いように感じました。まあ、だからこそ十八番といわれ続けるのでしょう。(思えば61歳の志ん朝さんの身体の中では実は病魔の影響がじわじわと出始めていたのかも知れません。)


今日は久し振りにその61歳時のCD音源ではなくテレビから録画したDVDの志ん朝さんの火焔太鼓を観ましたが、こちらはCD音源がほとんどない53歳ころの高座なのです。こちらのほうは、親父さんの絶頂期にかなり切迫するほどの楽しい高座だと思いました。でも、それでも、やはり親父さんの70歳間際の録音のほうが乗りで勝っています。


落語というものは、特にライブでの公演の内容は、音楽でいえばジャズライブのインプロヴィゼーションと同様に、乗ってしまったときのその迫力はなかなか出せるものではないということなのでしょう。
しかし、私の持っているCDのほとんどが38〜43歳の志ん朝さんなので、今日見た53歳の志ん朝さんの高座には大変な感動を覚えました。


元気良くしかもすでに脂の乗り切ったちゃきちゃき江戸っ子の志ん朝さんの溌剌さに、年齢による「ちょいと枯れた感じ」がホンの少々加わって、大変結構な味わいです。
この時期の映像5演目をたまたまテレビから撮っておいたことは私の大金星と言えるでしょう。
以前にも言いましたが、誰かがこの時期の志ん朝さんの音源を発掘してCD化してくれることを切望しています。


特にTBSとNHKには大いに期待をするのですが、どうでしょう、音源残っていませんでしょうかねえ。

古今亭志ん生 名演大全集 1 火焔太鼓/黄金餅/後生うなぎ/どどいつ、小唄

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古今亭志ん朝1「お見立て」「火焔太鼓」 : 「朝日名人会」ライヴシリーズ 1

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