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■生保予定利率アップ??

生保予定利率引き上げ競争〜銀行の金利上げに対抗「不払い不信」 歯止め狙う

大手生命保険会社が、契約者に保証する運用利回りである予定利率などの引き上げ競争を本格化させている。バブル崩壊以降、下落基調だった予定利率を引き上げるのは、株式市況の改善など運用環境の好転を受けたものだ。昨年7月のゼロ金利解除後、銀行が預金金利引き上げに動いていることに対抗するとともに、保険金の大規模な不払い発覚で広がりつつある「生保不信」に歯止めをかけたい意向と見られる。(5日読売新聞)

このニュースの見出しが目に入った瞬間は、どんなに利率が上がるのかと思い、記事内容をよく見てみると・・・


ある生保の年金保険の予定利率は1.25%⇒1.5%、別の生保の一時払い養老保険の利率が1.4%⇒1.5%なのだそうであります。なあんだ、引きあげると言ったって、せいぜい0.25%アップとかであって、高くなったって1.5%、私の知り限りでは、これより高い予定利率の生保は以前から数社が存在しています。(1.75%〜2%もあります)


まあ、どこがどうという話しはいいとして、この利率引上げ合戦(というほどでもなかろうが)には今年から銀行による生命保険販売が本格化することが背景にあると思われます。銀行に少しでも沢山売ってもらうためには貯蓄効果を向上させるため、予定利率をまがりなりにも上げざるを得ないのでしょう。


銀行は預貯金金利を上げることなく、貯金よりいいですよと言っては、利率の少し上がった生保の一時払い養老などを販売するのでしょうか?

銀行の預金金利は多くが、普通預金で年0・10%、1000万円以上の大口定期預金(3年物)でも年0・45%だ。

販売手数料を高く設定して銀行チャネル販売拡大合戦を繰り広げる投資信託、変額年金に加えて、こうして生保商品がまたまた銀行の収益アップに一役買うというわけでしょう。
預金金利を上げない銀行がこれらをせっせと販売するのです。
なにかおかしな話だと思いませんか、みなさん??