独立FPの独白ブログ

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■アメ車ですら環境対策!

【デトロイト発】7日(現地時間)に開幕した北米国際自動車ショーで日米欧の大手が次世代の環境技術で火花を散らしている。環境戦略で遅れをとった米国勢では、米ゼネラル・モーターズ(GM)が新型電気自動車、米フォード・モーターがハイブリッドと燃料電池を組み合わせた新しいコンセプト車をそれぞれ発表。日本勢はトヨタ自動車がハイブリッド車の強化、欧州勢はディーゼル車の拡充で攻勢をかける。
 GMの電気自動車「シボレー・ボルト」はリチウムイオン電池を搭載。家庭用電源で6時間充電すると40マイル(約64キロメートル)を走行、年500ガロン(約1900リットル)を節約できるという。電力が低下した場合は排気量1000ccの発電用エンジンで発電して充電し、このエンジンは駆動には使わない。リチャード・ワゴナー会長は電気自動車技術について「自動車用エネルギーを多様化させる契機になる」と述べた。 (19:32)


ガソリンジャブジャブ垂れ流しで有名なアメリカの自動車産業が環境に配慮する戦略に転じたというのですが、30年遅いよねえ。まあ、アメリカほどではないにしても、日本でも燃費向上と有害排ガス軽減を最優先にした時期などほんの数年間でしかなく、あのバブル生成期などには分不相応にデカイ車をみんな争って買っていたりしたわけですが。


京都議定書の決議も無視し、クルマと戦争と使い捨て文化で石油その他エネルギーを湯水の如く使ってはCO2排出に精を出す大国も、さすがに売れ筋と見れば環境対策車を慌てて作りはじめたのですね。
ハイブリッド車も勿論いいですが、できるだけ早く水素燃料車を普及レベルにもって行っていただきたいものですね。


しかし、売る側の論理はどうしても売れるものを安く作ることにありますから、メーカーだけにこうした環境対策を期待しても実効性はそう高くはありません。消費者の意識の変革が重要です。
環境対策に努力を惜しまない企業の製品を積極的に買うとか株式保有をするとか、使い捨て消費を可能な限り抑えるとか、消費者、市民の側にも一層の意識改革が必須です。
また、もっと政治に参加して戦争を無くす方向に動かせれば、兵器産業がその技術を環境対策に振り向けるように努力する可能性もあるかもしれません。


地球環境をぶっ壊し続けた人類の意識構造を変えるべきときです。構造改革とは市場化のことではないのですから。