独立FPの独白ブログ

この世界を少しでも美しい姿で後世に引き継ぎたい!

■なんだかんだ言っても平和


年末年始の数日間の感慨が歳を取ると共に無くなってきたことは、紅白歌合戦が面白くなくなったことと無縁ではないでしょう。(それにしても「歌合戦」とは実に歴史用語或いは昔話のごとき表現であります)


紅白が受けなくなってきた理由はいくつもあると思います。
こんなに豪華な顔ぶれが勢ぞろいとか、キラキラ輝く別世界のようなステージでとか、家族みんなで何時間もひとつの画面に見入ってとか、そうした非日常的なひとときを経験するのは以前は年末年始のこの数日間だけでした。
色々あった1年間を締めくくる日に、無事に過ごせたことを感謝して少しの感傷を抱きながら、明日からの新たな1年を清々しい気持ちでスタートするとのいう意気込みとが混ざり合った感覚と共に、そのお祭り番組を見ていたのでしょう。


芸能人総タレント化した今となっては豪華な顔ぶれなどという感覚はなくなってしまったし、ほとんどのテレビ番組が365日朝から晩までバラエティ番組でのべつキラキラしているのだし、家族達はそれぞれが個々に所有しているラジオやテレビやパソコンやケイタイやゲーム機から自分の欲しいものを取り出せるのだし…というような訳で時代は紅白を必要としていないのでありましょう。少なくとも、みんなで見るという時代ではまったくなくなっているのは確かでしょう。


さて、さしたる感慨無しに淡々と過ぎた三が日ですが、最後の3日にはたまたま全員のスケジュールが合ったので、家族4人で三鷹にある温泉(鷹場の湯)に行くことになりました。相場から言って決して安くない料金のこの温泉施設ですが、食事は家に帰って食べようということで1時間あまり入浴を楽しんだだけで帰ってくるというちょっとした贅沢なひと時となったのです。
特に感慨も無く、と何度も言いましたが、思えば、何事も無く、家族全員が元気で家に揃っていて、短時間ではあっても一緒に風呂に入りに出かけたり夕食を共にするという、このなんでもない日常が、実はどれだけ貴重であるのかをふと思い起こしては、このことに感謝しなくてはならないと気付くのです。


なんだかんだ言っても平和なこの国に生まれたこと自体が奇跡とも思えるような世界の現実なのです。
地球上のいたるところで毎日起きている殺戮や大惨事に見舞われている同胞のことを思い、平和を守り少しでもそれを広げてゆくという意識を持って、一日一日を誠実に暮らして行かねばなりません。
何もない平凡なお正月を来年も迎えられるようそれぞれ頑張りましょう。
うーーん、ついついこういう話しになってしまう、やはりこれも歳を取ったということなのでしょうか。