独立FPの独白ブログ

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■もうひとつの日本

もうひとつの日本は可能だ (文春文庫)

もうひとつの日本は可能だ (文春文庫)


既にブログでもHPでも紹介済みですが、このたび文庫版の新発売に際して、しつこくご紹介します。
今の日本の社会について「どこかおかしい」「何か歪んでいる」と感じている人は少なくないでしょう。
「もうひとつの日本は可能だ」の著者である内橋克人さんは、そういう漠然とした疑念、不安の根源とも言える問題について、明確にわかり易く説いてくれるジャーナリストのひとりです。


日本人のもつ「らしさ」を何故か否定し、アメリカ流「合理主義」こそが正しい道と安易に思い込み、なんとなく追従し続けて来てしまった(私自身もそうでした)ツケが、今の日本社会を大きな落とし穴に落とし込んでいると私は考えます。ではどうすれば良いのか? この本では、現代日本の諸問題の病巣を明らかにするとともに、今後の進むべき方向性をきちんと提示してくれています。
文庫になったこの名著を気軽に読んでみて、目からウロコの感慨を覚えたなら、本当に日本の、そして人類の将来のために発信し続ける魂のジャーナリスト達の存在を意識することになるでしょう。


おかしいな、と思ったら、確かめてみなければならないのです。思考停止は人間性の放棄であり、無知は罪です。是非、多くの人に読んで欲しいと思います。


佐高真氏が文庫版解説で紹介している「少数派の意見は多くの場合に将来の大勢を先取りしているものだ」という哲学者久野収氏の言葉が印象的です。