独立FPの独白ブログ

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■偽装大国ニッポン

内閣府主催のタウンミーティングでの「やらせ質問」をめぐる処分に関連して、内閣府は15日、国家公務員法に基づく戒告処分とした谷口隆司タウンミーティング担当室長(政府広報室長兼務)を更迭し、16日付で官房付とすることを決めた。
また、文部科学省は15日、「やらせ質問」が明らかになった岐阜市(2003年12月)の教育改革に関するタウンミーティングの前に、当時担当局長だった銭谷真美初等中等教育局長が「質問が活発に出るように」などと担当者に伝えていたことを明らかにした。
同省は「具体的な指示はしておらず、局長の発言があったから、質問依頼が行われたわけではない」(金森越哉総括審議官)としているが、銭谷局長を訓告処分とした。
(2006年12月16日5時4分 読売新聞)

・・・処分したとか何とかの問題ではないっしょ!!

広く国民の意見や疑問を吸い上げて政策決定に反映させるという、美しい国造りのための施策であるところののタウンミーティングが実はインチキであった事実に触れて、私は身体が震えるほどの憤りを感じておりますが、みなさんは如何ですか?


マンションの耐震強度設計偽装、社保庁の年金加入率の偽装、高校の履修科目の偽装、自動車メーカーのリコール対策偽装、大企業の不正経理、・・・今の日本は何度も言ったように隅から隅までの偽装大国であります。
上から下まで、右から左まで、地方から中央まで、官も民も、メーカーも金融も、企業もそして庶民までも、みんなが平気で偽装する国に成り下がっています。だから仕方がない、という感覚がない訳ではありませんが、幾らなんでもひどすぎる、という感じです。


タウンミーティングのやらせ問題はニッポン全国偽装のはびこるご時世を象徴するような出来事なのであります。まことに情けない限りです。
当のお役人さん達は、ただ単に目の前の仕事をなんとか穏便に、或いはなんとか形をつけてこなすために行っただけの事なのかもしれませんが、それを指示した、或いは黙認した政府の人間達は、この行為によって完全に国民を騙したわけであり、多くのひとが言っているように「民主主義を根底からひっくり返す行為」であったことは明白です。こういうことを、あと先考えずというか、なにも考えず、やってしまえる精神構造に恐怖を覚えますね。


また、こんなできごとさえも半年もすればすっかり忘れてしまいそうな思考停止国民にも大いに恐怖を覚えます。民主主義を根底からひっくり返すような愚策を平気で繰り返す政権に対して我々庶民が出来ることといえば、民主主義手続きの原点である選挙でしかないのです。


しかし残念ながら、国政選挙にしろ地方選挙にしろ、概ね50%程度の投票率(ひどい時は30%!!!)でしかないという思考停止国民、他人事国民の集まっているニッポン国を象徴するような出来事なのであります。
税金が増えたって、行政の不正がはびこったって、弱者切捨ての政策がまかり通っても、年金が減ったって、人権侵害があとを絶たなくても、日本の伝統が外資に食い物にされたって、半数は投票をサボっている国なんです。私は正義をきどるつもりはありませんが、これだけは言っておきたいです。
私は一度も投票をサボったことはないですよ。それだけはやってます。どうですか皆さん。


ま、こんなこと言ったって、来年の選挙もきっと50%を切るのでしょう。
日本は民主国家ではありません。あの「キタ」とどこが違うんでしょうね。タメイキ・・・・・。