独立FPの独白ブログ

この世界を少しでも美しい姿で後世に引き継ぎたい!

■子供は宝!


こどもの頃の私は「こども」があまり好きでなかった。嫌いというより苦手だったというべきでしょう。
ひとりっこである私は(それだけが理由では無いと思うが)どちらかといえばおとなしくて引っ込み思案で臆病であったので、ケンカが極端に苦手であり口喧嘩さえも記憶が無いほどです。そんな臆病者のヒョロガキであった私は、それゆえにヤンチャで元気で騒がしい「こども」が苦手(自分もこどもなのに)だったのだろうというのが私自身の分析です。


小学校では毎日のように放課後の校庭で野球をしたり、友達の家に遊びにいったり、色々な交友関係は普通にこなしていましたが、普段付き合いのないこどもとなると全く気後れしてしまっていたようで、物心がついてからも例えば親戚のこども(特に年下の)とはあまり馴染めていなかったように思うのです。まあ、要するに、子供に対する苦手意識を持ち続けていた私だったのです。


その私が、こんなにも自分のこどもを可愛いと感じるようになるとは思いもよらないことでした。もう20数年も前のことですが長男坊が誕生して我が子を初めて抱いた時、言葉が見つからないほどの感動と愛おしさを感じ、自分の気持ちが俄かには信じられないほどでした。「なあんて可愛いのだろう」と思いつつじ〜っとその透き通った瞳の中を覗きこんだものでした。以来、長男坊も次男坊も可愛い可愛いと思いつづけ、愛しい愛しいと感じながら暮らしてきました。私はそのことだけでもう充分といえるほどに幸せだと思うし、妻にもこども達にも心から感謝しています。(別に遺書ではありませんが)


大学4年生と3年生になった息子達を見て「ううむ、可愛いなあ」と思う感覚はさすがになくなりましたが、今も彼らが幼かったころの姿が脳裏に浮かんだりすると目が潤んでしまうこともあります。
サラリーマンを辞めて労働環境が一変し、かなり自由に時間を使える立場になった頃には、まだこども達は遊び盛りの小学生と幼稚園児でしたので、私は彼らとたっぷりと付き合うことができたのも大変にラッキーだったように思います。自分で時間をコントロールできる仕事であるということも転職の大きな理由のひとつでしたが、その意味でも私の転職は正解だったと思います。


事務所を自宅に入れて職住同一の仕事環境に変えてしまってからは私の夕食の時間が早くなり、反対に息子達はゼミだサークルだデートだバイトだと忙しく、全員一緒に食事をする機会はほぼなくなりました。
その代わり、たまあにですが飲みに行ったり焼肉など外食に行っては、近況やら色々考えることを話し合ったりしています。その意味では世間の親子とは逆の関係のようなのであります。


自分のこどもはさておいても、最近は街で小さな子供を見かけては、可愛いなあとついつい微笑んだりしてしまうという、まるでおじいさんのような感性を持つに至っております。
子供を巻き込む事件や事故、イジメやら虐待やらといように、今の日本の社会は大人が大人でなくなっているのが現状です。大人になっていないのに子供を作ってしまうバカ親が後を絶たず、生まれる時と処を選べない子供たちには受難の時代かもしれません。
こうした状況が多少なりとも改善されない以上は、子供の数が増えないのが至極当然のことと思えます。宝物である子供を沢山授かる社会にはそれなりに大人の度量が確立されていなければならんのです。ガキの域を出られない半端な大人ばかりの世の中は当分は少子高齢化しかありえませんね。ためいき・・・。