独立FPの独白ブログ

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■社会保険庁関連ニュース

厚労相、社保庁不正手続きで陳謝
 川崎二郎厚生労働相は28日、長野市内で講演し、社会保険庁の国民年金保険の不正手続き問題に触れ「国民に本当に申し訳ない。おわび申し上げなくてはいけない」と陳謝した。「一からやり直したい」と述べ、早急に実態を把握したうえで改善を進めると説明した。 (23:00)

社保庁が「業務マニュアル」を導入
 社会保険庁は31日、事務処理の手順を示した全国統一マニュアルを10月から導入すると発表した。社会保険事務局ごとに処理の仕方が異なり、国民年金保険料の不正免除につながった。全事務局にマニュアルの運用を指導するインストラクターを置く。申請用紙も統一する。 (21:00)


保険会社の不正不払問題、銀行の不正営業行為、消費者金融の違法行為など相次いで発覚して、昨年来金融庁は調査だ行政指導だ行政処分だと大忙しです。人様の大事なお金を預かったりその経済生活を支えるのが使命のはずの会社や組織の不正、不法、不当行為の数々。いづれの問題も、ある意味で共通の根っこを持っていると私は思っています。つまり、自分たちの利益追求の方を優先してしまう体質です。


自分の利益のことしか考えていないなどという極端な会社は、顧客満足度とかコンプライアンス(法令等遵守)が叫ばれている現代ではあまりあり得ないことと思います。しかし、残念ながら顧客利益最優先指向が組織の隅々まで行き渡っているとまでは言えず、ついつい本音が出てしまうのでは・・・。
組織で働く者たちも、顧客の前では頭を下げることはあっても、組織に戻れば舌を出しているかも。
本当に顧客の立場になって考えるよりも、どちらかと言えば上司の顔色を見て日々の業務をこなしている、というような基本的な姿勢がついつい表出してしまうのではないでしょうか。


職場での会議中に「お客さんの利益優先です」などと叫んで、会社の方針に逆らうような社員が仮にいたとしても、すぐに左遷かクビになるかも知れません。社会に貢献する良い仕事だと信じて入ってきた職場で、こんなはずではなかったと悶々とし、良心を心の奥底にしまいこんで毎日を送っている人も多いのではないでしょうか。


それにしても、社会保険庁の全国統一業務マニュアルをこれから作るのだというニュースには結構驚きますね。国民皆保険、年金全員加入の大方針で全国一律に条件を当てはめて、嫌だと言う人も含めて国民から保険料を集めている制度の所轄官庁で統一マニュアルが無い・・・・・・今まで、どんな方針で動いていたのでしょう。高潔なる社会奉仕の精神・・・ですか?