独立FPの独白ブログ

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■今日は何を思うべき日か


朝のNHKニュースは、コイズミ参拝に占領され、より重要な情報も追いやられる悲しい状況でした。
コイズミファンの方々は結構楽しめたのかもしれませんが、ちゃんとしたニュースを見たかった私にはまことに迷惑でありました。


もはや国家を背負っている自覚などほとんど無いのではと思えるご隠居総理の、特定の支持者の方々だけに顔を向けて憚らない確信犯的行動を、なにも全局で実況生中継でお伝えしなくてもいいでしょうが?
まったくテレビは恐ろしい。支持する人は自由に支持すればよいので、それはいいのですが、全チャンネルが靖国神社しか写していないというのはどう考えても異常です。


第一、15日に参拝することなど、よほどの情報音痴でないかぎり数ヶ月前から分かりきっていたことだし、中国も韓国もこれは既に織り込み済みで、黙っている訳に行かないので一応反発しただけのことですよね。こんなものあとで簡単にまとめてニュースにしておけばいいのです。


あの人の参拝は「戦争に反対する熱き心をもつひとりの個人」の信条などですらなく、選挙を支えた勢力への仁義であり、支持者である特定の団体のボスとの約束を果たすことであり、およそ日本国の国家の姿勢とか国民の信条とかとはあまり関係のないことでしょう。違いますか。
右でも左でもなく(もちろんどちらかと言えば右でしょうけれど、本当に国を守るという観点からはとても本当の右とは思えない)たんなるひとりの政治家オジさんのパフォーマンスでしか無いのではないでしょうか。
これが日本の態度だ、などといわれても困ります。


NHKの夜の番組をつい見てしまったのですが、参拝に賛成か反対かのアンケートで、8時半頃の時点では賛成17対反対8の割合でした。これを見て私は少々寒気を感じ、見るのを止めました。
いまの日本は、よく言われているように、「良くわかんないけど右」の傾向が大勢を占めているのかもしれません。


岡崎なんとかいうおじさんが唇を振るわせつつ、「A級戦犯は国内法上は無罪となっている」と仰るので、この人はどんな方かとネットで検索してみれば、新しい歴史教科書を作る会の主要メンバーさんであり『親米保守派の代表的論客の一人』なんだそうです。
このひとは、戦時中の日本人は全てとは言わないが、皆が国のためにという純粋な気持ちで死んでいったのです、なんて言ってましたよ。ため息が出ます。


あとで知らないおじさんに、勝手なことを言われないためにも、私は私で勉強して、自分の考えをハッキリ持つ努力をするつもりです。
皆さんも自分の頭で考えて自分の考えを持ち自分の意見表明をする勇気を持ちましょう。
自分自身の戦争感を考える、それこそ今日、8月15日にすべきことです。


・・・ところで私はブログでこういう話を議論するつもりは皆無ですので。念のため・・・。