独立FPの独白ブログ

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■演出なしの高校野球はイイ!


先週突如にわか早実ファンとなった私は、開幕日からいきなり登場の早実を今日ちゃんと応援したのです。
テレビを観ていると、アナウンサーが突然落ち着いた口調となり、「さあここで応援メッセージです」などといっては、NHKらしい優等生視聴者メッセージを読み上げるコーナーがあり、これはさすがに白けるものの、それはほんの1〜2分ほどで終了。


出場校のお国自慢などという野球とは無関係な地域配慮時間もさほど嫌味ではなく、あとは一切演出のない、ただただ単純な(内容のことではなく)野球の試合が展開するだけであります。
だから、高校野球は楽しめるんですよね、純粋に。
一億総すかんのTBSテレビのボクシング・ショー番組との決定的違いが、この演出の少なさでしょう。
(あちらは全部か??)


世間で起きる様々な出来事、森羅万象、全てのことをバラエティ企画の対象としてしか考えられない人間達がテレビ業界には結構沢山いるはずで、だから、テレビに映るよしなしごとは、すべてが「バラエティフィルター」を通して映し出されているのだとはっきり認識をしさえすれば、テレビのあほらしさにいちいち頭に来ることも無くなるのではないでしょうか。


いつも言うようにかの天才SF作家筒井康隆氏は40年前に書いた「48億の妄想」を筆頭にその他多くの作品で徹底したテレビ批判、マスコミ批判を繰り返してきています。
さすが大天才SF作家だけあって、その予言はことごとく当たり、いまや日本はテレビを中心としたマスコミの作り出す虚像と現実の区別がつかない、或いはどっちでも良いと考えている愚民が溢れる恐ろしい世界です。
総理だって官房長官だって経済界の新旗手だってチャンピオンだって、みーんなテレビフィルター経由のイメージでしかないのであります。


そんな世の中なのですから、真実をズタズタにする凶器ともいえるテレビを通しても、演出の殆どない、現実に起こっていることとあまり乖離のない出来事や、スポーツなどを見ることが出来る機会がまだ残されているだけで、感謝すべきなのでしょう。NHKはスポーツと自然とエンタメだけやっていれば良いのです。


さてさて、早実はやはり強いみたいですね。なんと13回も「紺碧の空」を歌った早実生および全ての早稲田OBの皆さんには応えられない初戦でしたね。
さすがに元祖だけあってコンバットマーチ(あれを聞くとどうしても「ケイオー倒せ! オー!」が聞こえてくるのですが。)も元気良く決まっておりました。王先輩のためにも、頑張ってね。


単純に、純粋に応援してます!!