独立FPの独白ブログ

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■悪い奴ほどよく眠る

8月4日の経済記事より・・・

 金融庁に寄せられる金融機関への苦情・相談件数が急増している。4―6月期の受付件数は約1万4000件とその前の4半期の1.4倍にのぼり、初めて1万件を超えた。貸金業や保険会社への苦情・相談の増加が目立つ。消費者金融大手アイフルなど業界を代表する有力企業への処分をきっかけに、利用者が金融機関を厳しい目で見始めたことがうかがえる。

  • 生命保険・損害保険会社が本来払うべき保険金を不当に支払わなかった
  • 生命保険・損害保険の営業現場で業績確保だけが目的の不正な契約が相次いだ
  • 銀行が融資先に対して保険や金融商品の圧力販売をした
  • 証券会社の社員が顧客の資産を勝手に流用してギャンブル費用に当てていた。
  • 銀行子会社が不動産投資信託の対象となる物件を全く審査せずに設定していた
  • 消費者金融が取り立てに暴力行為をおこなっている
  • 生命保険の更新時期に依頼したつもりのない新型保険に切り替えられていた
  • 銀行で契約した変動型の年金のリスクについて充分説明されなかった
  • 大手生命保険会社が不正に書類を偽装して契約を解除していた


などなど、当分の間、所轄官庁の金融庁は仕事がなくなることはなさそうです。

金融業界は末端現場での不祥事、不正が相次いで発覚し続けるため、のべつまくなしに「処分」だの「勧告」だのと大忙しです。
金融業界のある意味での頂点でもある日本銀行の総裁のインサイダー疑惑とか、構造改革を自社のメシのタネにし、アメリカハゲタカに取り入っては日本を切り売りし続ける金融界大物経営者を中心にした大規模な政財癒着疑惑などには、なかなか順番が廻りませんね。


というわけで、黒澤明監督が「悪い奴ほどよく眠る」で1960年に世に問うた、雑魚がパクられ巨悪が生き延びる基本構図は今の日本も変わらないということですね・・・。なんて、少し強引でしたか?


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