独立FPの独白ブログ

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■2冊目はなかなか難しい


未知だった作家の面白い本に出会うと、当然のことながらその作家の別の作品をすぐに読んでみたくなります。2冊目も3冊目も面白い、となればこれはもう「最近○○さんの小説にはまってます」ということになりますね。


ところが、初めの1冊に引き続いて2冊目も負けず劣らず面白い、というのはこれがなかなか無いものです。
昨年、高野和明氏の「13階段」がえらく気に入って、数ヵ月後に「グレイブデッガー」を読んだ時には少々落胆し、「脳男」がやけに面白かったので続けて読んで見た首藤瓜於氏の「事故係 生稲昇太の多感」ではあまりの異質さに唖然とし、「ゲッペルスの贈り物」でこれは大発見だと思った藤岡真氏の「白菊」を先日読み終えてちょっとした物足りなさを感じてしまいました。


思えばどんなに好きな歌手のアルバムでも全ての曲が大好きになることは、そうそうあることではありませんし、ひとつの交響曲であっても、第1楽章は感動的だが第3楽章はちょっと・・・などということもよくあることですね。聞いてみないと好きになるかどうか分からない、読んで見なければ面白さは確認しようがない、だからこそ音楽も小説も映画もワクワクさせてくれるエンターテインメントなのだということなのでしょう。


先週紹介した「不思議島」の多島斗志之氏の「二島縁起」が一両日中に発売予定ですが、本屋さんで見つけ次第買うでしょう。2冊目の感動をもたらしてくれるかどうか、楽しみです。