独立FPの独白ブログ

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■ガン保険の切り替え実行


約3ヶ月前に長年の契約者N氏のガン保険の見直しを実行しました。
老後の負担を極力減らしたいとの要望により、保険料を生涯払う方式であった終身ガン保険を解約して、保険料支払いが70歳で完了するタイプの終身ガン保険に加入しなおしたのです。


死亡保障を抑えることでコストアップはできるだけ最小限に止めましたが、保険料はどうしても高くなります。
保険料の月額が高くなるのことは十分に承知の上での選択でした。
それはいいのですが、殆ど全てのガン保険は契約直後の90日間に発生したガンは保障しないという「待機期間」という制度があります。ガン保険の種類を変えたり別の保険会社のガン保険に切り替える場合にはこの点がリスクとなります。


ですからN氏の場合も新契約の待機期間が終了して、保障が実質的に開始する時期を待って旧契約の解約手続きをとりました。N氏の以前のガン保険はたまたま保険料が年払いの契約だったため、新契約と旧契約の保険料が数ヶ月ダブル事態にはなりませんでしたが、たとえ月々の保険料を両方払うのであったとしても、保障の谷間が出来ないように3ヶ月だけはダブらせるなど、このリスクについては充分な理解とその対処が必要です。


保険の切り替えによって新しい契約をもらう営業マンも、元の契約を変えることに伴って発生するリスクについては十分に把握して、切れ目の無いようにするなど最善の手を打った上で契約をして欲しいものです。
ほんのちょっとの勘違いやうっかりしたことで、家計を滅茶苦茶にしてしまうことさえあるのが生命保険の世界なのですから、保険営業の責任は実はかなり重いものなのです。