独立FPの独白ブログ

この世界を少しでも美しい姿で後世に引き継ぎたい!

■人間、辛抱だ

名古屋場所8日目の16日、支度部屋の入り口付近に力士に礼儀作法の自覚を促す北の湖理事長名の「厳重注意」の紙が張られた。張り紙には「力士の土俵上での態度が、著しく乱れております。礼に始まり礼に終わることを本分とする大相撲に、あるまじき行為であります」などと書かれてあった。前日の露鵬千代大海戦での騒動がきっかけで、各師匠にも配布された。朝青龍は引き揚げる際に張り紙を見て「その通りです。注意しないといけない」と神妙な顔で話した。


日本の国技である大相撲は幕内力士42名中13名が外国人です。平成になってからの横綱6名中3名が外国人であり、言うまでも無く現在の横綱は朝青龍ただひとりですね。日本の相撲は完全に国際化しています。


サッカーW杯決勝戦でのジダンの頭突き騒動は、人種差別問題に飛び火し、フランスの代表チームが以前の白人主体のチームから移民、他民族の多いチームに変貌して強くなってきたことをあらためて教えてくれました。


この春の野球界初の世界大会WBCでもアメリカの国技とも言えるベースボールの発展を担うのは決してアメリカ人ではないことを世界に知らしめました。


このように、私達はスポーツの世界では実力さえあれば国を超えて人種を超えて活躍の場が開かれているのだという事実とともに、一方では差別の影が全く見えなくなることはおそらく無いのだろうという悲しい現実を知ることになったのです。世界は間違いなく、良くも悪くもグローバル化の波の中にあるのです。


日本人に優れている点があるならそれを外国人にも伝えるべきなのであって、「だから外人はさあ・・・・」となってはイカンと思うのです。
大相撲界の今回の事件が安易なプチ右翼の人達に利用されないように願っております。


それにしても、ヘディングの強いジダンの頭突きにしろ、お相撲さんの平手にしろ、どっちも生身の人間には凶器なのですから・・・・もすこし辛抱して欲しいもんです。