独立FPの独白ブログ

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■ガン保険の見直し

10年前から継続中の50代後半のお客様ご夫婦から保障見直依頼がありご自宅で打ち合わせしてきました。
お子さんが2人とも独立されたため、定期保険特約を解約し、3件の終身保険のうちのひとつを払い済みに移行し、保険料負担を3割ほどカットすることになりました。
80歳までで終わってしまう入院保障を終身に変えるのはかなりの負担増となるため見送り、80歳以降の医療費用などについては、終身保険の解約返戻金を随時活用することでその補填をしようということになりました。


6年前に追加した終身ガン保険は保険料も終身型であり、つまり一生涯保険料を払い続けるしかありません。
そこで数年前から私が扱うようになった「保険料短期払いの終身ガン保険」への切り替えについてメリットデメリットを検証することになりました。
6歳年齢がアップしているので加入し直せば保険料のベースは割高になるのですが、新しい方のガン保険は死亡保障をゼロにするなど必要に応じて内容を変えられるタイプです。
終身保険を継続するので死亡保障は充分です。そこで、ガン保険のほうは死亡保障を無しにして、退院時給付などを外してシンプルにした結果、診断時の給付金は再発までOKになり、保険料は75歳あるいは79歳までで終わるように設定しても保険料月額は1000円以内のアップで済むことが分かりました。

千円以内のアップなら、累計で支払う金額は短期払いの方が有利になる可能性も大きいですし、なんと言っても老後の保険料負担が無くなるというメリットは小さくないでしょう。
高齢者負担が増えてゆくご時世では出来るだけ老後の費用負担を抑えて起きたいのは誰しもが思うことでしょう。まだ結論は出ませんが、この方向で見直しを検討することになるでしょう。


ちなみに保険料短期払いの終身ガン保険は今のところ数社でしか販売されていないと思われます。
ほかの会社でも選択肢は増やしてもらいたいといつも思うのですが・・・。


★言い忘れましたので追記します。
ガン保険は多くの場合、契約後90日間を保障しない待機期間という制度があります。
ガン保険を別のガン保険に変える場合には、この待機期間によって保障の谷間が発生する危険があるので要注意です。