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独立FPの独白ブログ

この世界を少しでも美しい姿で後世に引き継ぎたい!

■お金と落語

落語は、やってるご本人が「毎度バカバカしい」などと言っていますが、実はとても勉強になるものです。ちっともバカバカしくなどありません。


庶民がその日常生活の様々な場面で繰り広げる出来事を通じて、人生の実に深いところをズバリとさらけ出して見せてくれることもあれば、のんびりホンワカした雰囲気の中にも鋭く人生訓を提示したりする噺もあったりします。落語を聴くことは大変に勉強になるというのは本当なのです。
FPという職業でお金と生活の関わりを扱うようになった今の私にとっても、あらためて聴けばそのドラマ進行の奥にひそむ深遠なテーマを感じたりして、やはり勉強になることが多いのです。

  • お金(小判)を遊びの道具にして憚らないお金持ちと、そのダンナにひいきにされている幇間(太鼓持ち)とのやりとりが全編を通じて笑える「愛宕山」。
  • ふとした事から大金を拾ったぐうたらな亭主を更に堕落させまいと必死で知恵を絞る女房のおかげで、立派な職人として大成するという美談の「芝浜」。
  • 紛失したお金を盗んだと疑われたことに対して、疑われること自体が不徳と、自分を許さない浪人が意地を貫く「柳田格之進」。
  • 浪人と武家の意地の張り合いの間に立つはめになった貧乏人のくず屋さんの苦労を通して、日本人の潔さを知ることが出来る「井戸の茶碗」。
  • あまりの強欲から小判を飲み込んで死んだ知人の腹の中味を、なんとかしようとして死体を担いでドタバタを演じる「小金餅」などなど・・・・・、

お金がらみの落語は本当に数多く残されています。まさに金は天下の廻り物、そして金は遣うべし遣われるべからずなのですが、そのお金と人間がうまく付き合ってゆくことは、おそらく永遠のテーマなのでしょう。


落語名人会(21) 古今亭志ん朝(13) 「黄金餅」「大工調べ」

落語名人会(21) 古今亭志ん朝(13) 「黄金餅」「大工調べ」