独立FPの独白ブログ

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■今日は民間でのノルマ達成偽装

損保ジャパンに業務停止命令・損保販売で2週間
 金融庁は25日、損害保険ジャパンに対し、同日付で業務停止命令を出したと発表した。保険契約や保険料の支払いなどで違法行為が多数、分かったため。損保商品の販売を2週間、生命保険商品の販売を1カ月間停止するよう命じた。業務停止は6月12日から。
 新規の保険商品の認可申請や他の金融機関の代行業務の認可、海外の子会社、支店などの設置の認可申請、届け出については5月26日から3カ月間停止する。顧客に無断で保険契約の継続処理を行っていたことが分かった山口支店では損保販売の停止を6月12日から1カ月間とする。
 金融庁は同時に法令順守体制や社内管理体制の強化を求める業務改善命令を出し、責任所在の明確化なども盛り込んだ改善計画を6月26日までに提出するよう求めた。〔NQN〕 (17:38)

昨日のブログは社会保険事務所が行ったノルマ達成のためのインチキ手続きのおはなし。
そして今日は保険会社のノルマ達成のためのインチキ営業などに関する行政処分のおはなし。
社会保険庁の長官がこの保険会社の元副社長だった人、ということは単なる偶然でしょう。この会社がどうのこうのという問題ではなく、保険業界全体のみならず、金融界全体、さらには日本の政・官・財のすべての組織の質の問題と考えるほうが正解でしょう。


私はいつも言っているように、こうした問題が頻発することの背景は、日本人の基本的なものの考え方の堕落という点で同根だと思っています。
保険業界では「異例の重い処分」と表現されるような行政処分がここ数年は相次いでいて、異例というほど珍しくはなくなりつつあります。
いずれの業界でもいづれの分野でも「腐敗」がジワジワと隅々まで浸透しつつあるという危機的状況なのだと認識すべきだと思います。


そういう認識に立っていなければ、善意の消費者は要求とは違った商品を売りつけられ、払ったコストが正当に役立たず、最後の頼みの行政にも無視されたり、毒の入った食物を食わされたり、とにかく生活も生命も常に危険にさらされ続けるのです。
こんな国に一体誰がしたのでしょう。きっとこれも自己責任なのでしょう・・・・。


なんといっても有権者の4割が国政選挙に行かない国なんだしね。