独立FPの独白ブログ

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■天才タモリのハナモゲラ

タモリ

タモリ

どういう訳か超大物タレントになってしまった現在ではもう殆ど見られませんが、メジャーデビュー直後のタモリ大先生の独り芸は、実にどうもくだらなくもおかしなものが沢山ありました。
私はとりあえず、2枚のCDを持っておりますが、その中にも出てくるたくさんの芸のなかで、超有名な「4ヶ国語麻雀」と並んで好きなのが「ハナモゲラ落語」であります。


典型的なタモリ芸のひとつであるタモリ風物まねは「いかにもそれらしく聞こえる」、「その人が言いそうな感じの言い回し」(寺山修司の灰皿論など)で何かを語るものですが、私の好きなハナモゲラ落語も「いかにも落語のように聞こえる」というだけの訳の分からないお話です。


そのハナモゲラ落語は大抵は明らかに三遊亭円生師匠の口真似から始まります。
「近頃の若いシトてえものは、まことにどうも、何を考えているんだか、訳が分からないなんてえことを申しますが・・・スウウ〜(息を吸う音)、おおい、どうしたいっ(ここで突如志ん生さんが登場)・・・」このあと、ヘケモケとかシラクチャメなどがドンドン出てきて訳が分からなくなります。


今日は本当は円生さんのCDを聴いたことを話題にしようと思って書き出したのですが、タモリ氏の円生の物まねの方を思い出してしまったので、急遽テーマ変更となりました。
社会人1年生〜5年生くらいの頃には、所属の営業部の宴会で若手に課される宴会芸では何回かタモリ氏のマネをさせて頂いたことを(苦々しく且つ恥ずかしく)思い出します。


タモリ氏の芸はただ単にバカバカしいだけではありません。大のジャズファンであるタモリ氏のジャズ講座という芸では、ピアノを弾いたりするのですが、中でも「チックコリア風に聞こえるピアノの弾き方」というのがあり、これなどは、自分でやってみると大変に楽しいものなのです。
全くのでたらめ(のはず)なのですが、確かにチックコリアのインプロビゼーション・ソロ演奏の如く聞えたりするのです。さすが、山下洋輔大先生がタモリ発掘の中心人物であり、タモリフリークであるというだけのことはあります。タモリ氏はトランペットを本気で吹けますし。


久し振りにタモさんのちょっと枯れた芸を観てみたい。


ハナモゲラ落語が入っているのは冒頭でご紹介のCDの続編である「タモリ2」です。
ところで、「タモリ」のCDはどうやら絶版であるらしく、アマゾンでも1万6千円というプレミア価格なのでビックリしてどうにもメケセケです。